テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:ピアノ
既に結果が出ているので備忘録まで。 感想としては、本選を重視した順位だったような、これまで年上のコンテスタントは勝てなかったのだが今回は年齢ではなく内容を重視したような、推しのお気に入りが下位になってしまい残念だったような、順当のような、そうでもないような複雑な結末。 中ホールから大ホールに会場を移し、至る所に張り出されるコンテスタントの写真と聴衆賞の投票箱。スポンサーのポスターにオフィシャルグッズやCD売り場で華やかなコンクール最後にふさわしい会場となった。 この大ホールは飲食スペースが広いので、とても寛ぎやすい。 恐らく1次から泊まりで聴き続けていらしたマダムたち、とんぼ返りで通いながら聴きに来た会社員、学生や親子連れ、色々な聴衆で溢れかえった。 (国際コンクールなんだし、できることならジャージではなくオシャレしてこようよとも思ったが) 早々に当日券や自由席に並ぶ方を見かけ、やはり今回も盛り上がったコンクールだったと実感。 ■第8回浜松国際ピアノコンクール 本選 4列センター真ん中 今日はヤマハ。 2012年11月23日(金・祝) 開場17:00 開演18:00 大ホール 18:00~18:35 76 内匠 慧 日本 --- 1楽章2楽章、トップバッターの緊張からかやや音が硬いかと思われたが、彼の持ち味である真摯に取り組む姿勢が初々しくてたまらない。 3楽章で粒が飛び始め、音の面でも彼の良い特徴が現れた。 これまでほどミスも目立たず好印象。私はピアノの目の前だったが、やや音が届いてなかったか?中ホールから大ホールに変わったためか? 18:50~19:30 78 アンナ ツィブラエワ ロシア --- メリハリないシューマンで意外とミスも目立ち場内集中してませんでした。 19:45~20:20 61 イリヤ ラシュコフスキー ロシア --- 三次の(私にとって)パッとしない演奏に比べて、圧巻のプロコ。 出だしの音から別格で、こいつの時代がきたーー!!と直感。 とらえどころのない曲ではあるがそのままノリノリでクライマックスに突進、ブラボーの嵐。 ■第8回浜松国際ピアノコンクール 本選 4列センター真ん中 今日はスタインウェイ。 2012年11月24日(土) 開場13:00 開演14:00 大ホール 演奏曲目はこちら 14:00~14:55 33 キム ジュン 韓国 --- 壮大なブラームス、長身、身振りの大きなキムさんが好演。 まあ、こちらピアノの出番という面では見せ所が少ないのですが、それでも感情を入れて大きな演奏を聴かせる。 圧巻はクライマックス、熱の入れようにうるっときた。 15:10~16:05 55 中桐 望 日本 --- 同じ曲。一転して音が小さいと思ったものの女性らしいアプローチ。 見せ場が無い曲なので、私にとってはとらえどころなく終わった感。 16:20~17:10 67 佐藤 卓史 日本 --- 引きなれていて安定してたが、作りすぎた音楽に違和感。意外と目立つミスタッチ、その直後は相変わらずやや攻める手を緩める感じがあり、のめりこめなかった。 ただ意図的ではない音、特に高音が引き続きうつくしくてほんわかしてしまった。 コンチェルトを聴いて、順位が全くわからなくなってしまった。 本選を重視するならイリヤが圧巻。 ソロも重視するならキムだろうなと思いつつ。 どっちも年齢がいってるから若い子を選ぶのか?とか、日本人が3人も残ったのでそろそろ優勝も・・・、大好きな内匠さんは絡んでほしいな、みたいな色気も出て。 結果、まったく当たらなかった・・・。 キムさん・イリヤさん1~2位、日本人3~5位、アンナ6位、という予想だったが。 ■結果 第1位 札幌市長賞 61. イリヤ ラシュコフスキー ロシア 第2位 55. 中桐 望 日本 第3位 67. 佐藤 卓史 日本 第4位 78. アンナ・ツィブラエワ ロシア 第5位 33. キム・ジュン 韓国 第6位 76. 内匠 慧 日本 日本人作品最優秀演奏賞 76. 内匠 慧 日本 奨励賞 11. アシュレイ・フリップ イギリス 室内楽賞 67. 佐藤 卓史 日本 聴衆賞 61. イリヤ ラシュコフスキー ロシア 冷静に考えると妥当とも思う。そう思うと聴衆目線での審査を嬉しくも思った。 これだけのイベントが終わると寂しいもの。 最後のチャンスとなる月曜日のガラコンサートを楽しんで参ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年11月25日 22時41分57秒
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