テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:ピアノ
最近はFacebookやらチャットやらで感想を書いちゃって、もう書いちゃった感がありまして、ついぞblogのアップが遅れてしまいます。 鮮度の点では新鮮ではなく、ほんと備忘録で申し訳ないっす。 コンスタンチン・リフシッツ ピアノリサイタル 2013年02月06日(水) 19時開演 紀尾井ホール 1列左ブロック <<ベートーヴェン後期3大ソナタ>> ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109 ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110 ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111 (メモ程度ですが) リフシッツのソロリサイタルに駆け付けました。 今夜はヤマハをチョイス。持ち込みのピアノですね、終演後に搬出していました。 ベトソナ30,31,32という壮大なプログラム。相変わらすキレの良い明晰な音色。 盛り上げどころのツボを押さえたフォルテから、どこまで小さくなるか試すようなビアニッシモ。 個人的には、後期ソナタを神から授かった神聖で神々しいものであると美しく敬愛しながら弾く演奏家が多いながらも、当夜のように肉太でベートーヴェンと直接対話しながら人間的に弾いてしまう演奏が好きかもと感じました。 またやはり彼の一発、フォルテは強烈なものがあり、脈絡無くぶっ放すのではなくストーリーにしたがってボルテージはMAXだった(しかもキレがあり濁りの無い明晰な和音)という音の出し方に感心します。 和音の出し方はロシアピアニストに多い10本の指が均質に音量が整う気持ちのよい和音。 弱音もホールに消え入るような、壁に反射しないほど小さな音をたくみに操る奏法。 彼はうまい、と感じる一夜でした。 一点だけ、これまた個人的に31番の終わりは奇跡の変イ長調、天にむかって魂を昇天させてくれる壮大爽快なエンディングが好みなのですが、この点は抱え込んだまま終わってしまいボルテージに欠けたかも。まあ私の好みの問題かな。 舞台上の振る舞いは、いつものようにあごをしゃくったような会釈がかわいいw 楽屋を訪問する機会がありましたが、こちらでは打って変わって紳士。 受け答えもしっかりしていて、あごをしゃくった少年のようなピアニストではありませんでした。 写真を撮っていただいたのですが、舞台で見るのとは別人、本当に素晴らしいピアニストです。 これからも応援し続けたいと思いました。 2015年、5時間を超えるオールバッハのプログラムが予定されているそうですよ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年02月15日 11時23分18秒
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