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営業マンの備忘録

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2013年03月10日
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カテゴリ:ピアノ
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上原彩子 ピアノ・リサイタル
2013年03月10日(日) 14時開演
サントリーホール 2列左ブロック

公演当日の収録の放送予定
2013年4月10日(水)午前6:00~6:55
BSプレミアム「クラシック倶楽部」

≪オール・ラフマニノフ・プログラム≫
13の前奏曲 Op.32
-----------------------
前奏曲嬰ハ短調 「鐘」 Op.3-2
ライラックOp.21-5
愛の喜び/愛の悲しみ(クライスラー/ラフマニノフ編)
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.36
----------
ラフマニノフ/アール・ワイルド編曲:ヴォカリーズ
ラフマニノフ:前奏曲 Op.23-2

※驚くべきことに、この日はスタインウェイをチョイス。
テレビでご確認いただきたい。

☆レビュー☆
春の暴風が猛威を奮い、春一番並みの突風に加えて地面を巻き上げるナントカという風が巻き起こり空が霞んでいる当日。
(みんな、黄砂だろといっていたが、某国政府に配慮してナントカって言ってんだろとは皆の弁)
春の突風に伴いスギ花粉が飛んでいることは間違いないのだから、鼻水とかくしゃみとか花粉対策してから来い。
サントリーホールの残響豊かなホール中に響き渡る咳、くしゃみの大合唱。うるさいったらありゃしない。
せめてハンカチで口をふさぐとか。周りに響かないように配慮しろってんだ。
いよいよ咳が止まらないなら遠慮せずに退出すればよい。それがコンサートのマナーってもんだ。
近くの人、いよいよ止まらぬ咳がエスカレートし、なんと公演中に嘔吐を始めた。
ビニール袋をまさぐる音もうるさかったのだが、そこにチロチロと・・・(以下略。腹立たしい)。
なにもそこまで我慢しなくても。こちらまでもらってしまいそうなほど嫌悪感を感じた。

どうか、良識あるマナーを守っていただきたい。人間の生理現象、我慢できなければ潔く退出。

そんな上原さんの前奏曲。
ものすごい集中力でそんなノイズを物ともしない演奏。
相変わらずこうした技巧的な曲を好む上原さん。そして相変わらずといっては失礼なのだが、左ブロックへはあまり音が飛んでこない。
センターブロック真ん中で聴いていた友人には十分に飛んでいたとのこと。
指向性があるのが彼女の音量。
テクも相変わらずで一点の曇りも無く、特に指はよく回り、腰を椅子から浮かせながらの強音には見ていて感服(聴いていてもう少し欲しい印象)。
これまで何度も記載しているが、彼女の演奏を好むのはピアノ教育がある人々。そして物足りなく思うのが私のようなピアノ教育の無い音楽愛好家。
みごとなまでに真っ二つ。
9番10番で上記アクシデントが起きたのだが、そのお陰で印象に残っている。
逆に全体的にはやや印象が残りにくいのも彼女の特徴。

後半もどちらかというと爆発しきれない鐘と爆弾ソナタ(2番)。
これは私の感想、真反対の感想はやはりピアノ教育を受けてきた方々。
熱演は間違いなく、背中全面にうっすらにじむ汗はこの日の熱演を現していたのだが、さてその内容はと言われると、すでに1週間経とうとしている今では思い出せないのだ。

アンコール。ワイルド編のヴォカリーズはこの熱演の後にはしつこすぎた(長すぎた)。コチシュ編のキラキラで終わる程よいアンコールピースが良かっただろうか。
〆はオハコの23-2.豪快に!を目指しているのがよくわかるのだが、過去に比べて左手のバスが聴いていないような印象。ここまででやや疲れていたのかな?

とまあ、いつもと同じ感想を書いているなあと思うのだが、ここから書くこともいつもと一緒。
鉄拳ピアニストの専売特許であるロシアンのヘビーな楽曲より、個人的にはいつぞや弾いてくれたグリーグの叙情小曲集に物凄く感動したことを今でも覚えている。
1週間前に弾いたラフマニノフより、何年か前のグリーグが素晴らしかった思い出の方が強いのだ。
ぜひ彼女にはそうした鉄拳ピアニストの仲間入りを目指してもらうのではなく、今の上原さんを素晴らしいと思える楽曲を選曲してほしい。
(一例ではここに述べたグリーグである)

帰りにシャンパンのボトルが空かなかったのも、この私のボルテージの現れかと余談ながら述べておく・・・。





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最終更新日  2013年03月15日 22時07分13秒
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