テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:ピアノ
2013年の浜松国際ピアノアカデミーコンクール(いわゆる浜コンとは違います)を聴きに行き、凄い日本人がいるものだ!と記載したばかり。 バルトークやプロコフィエフをインテンポ気味の突っ込んだ熱演ながら崩壊しない。 理想的な爆発力、崩れない姿勢と表情。今思い出してもその素晴らしさが頭の中をぐるぐる回る。 しかも2012年の浜コンにて1次を通らなかったというのだから理解できない。 帰宅しfacebookで友人たちに報告すると、なんと4月29日にリサイタルがあるとの報告が。 行かないわけにはいかない。やや遠方の新百合ヶ丘とはいえ楽しみで2時間前に駆けつけてしまったリサイタル(指定席なのに・・・(笑))。 --- 加藤大樹ピアノリサイタル 4月29日(月・祝) 17:00開演 会場 昭和音楽大学ユリホール 1列センター左方 【プログラム】 ベートーヴェン/ピアノソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1 シューマン/アラベスク Op.18 シューマン/花の曲 Op.19 バルトーク/戸外にて Sz.81 リスト/3つの演奏会用練習曲 S.144 プロコフィエフ/ピアノソナタ第7番 変ロ長調 Op.83 (アンコール) ショパン=リストの6つのポーランドの歌からの「私のいとしい人」 --- 全くの余談。私は通学で小田急線を使っていた頃があるのだが。 今はなんと、下北沢の次が新百合ヶ丘というぶっ飛びまくりの電車があるではないか!!! なんじゃこりゃー!しかも混雑の世田谷地域に止まらないため車内も空いているというオマケ付き。 今更かもしれないけど、行きからしてテンション上げ上げ~(笑) で、小田急のおかげで早く着いたもんだから新百合ヶ丘でマッサージでもしようかと思ったのだが、この街も便利になったからか(駅前が巨大でびっくり)どのマッサージ屋も大混雑。 googleマップに昭和音大の向こう側にマッサージ屋が表示されたのだが、廃業(?)したのか見当たらない。 歩きつかれてぐたーっとしてしまったところでユリホールに突入。ネーミングは新百合ヶ丘から来ていると思って間違いない。 とまあ嬉し懐かしくて前置きが長くなったけれど、加藤さんが得意なのはバルトークやプロコフィエフなどのコンテンポラリ系統の音楽なんだと思った。 前段にも記載したけれど、突発的な爆発力、インテンポ気味の興奮したテンポ、それが一切崩壊しない安定感。 特には迫力のある左手のバスが特筆すべき素晴らしさ。これが加藤さんの全てを生み出す安定感に繋がる。 逆にいうと、当夜だとベートーヴェンやシューマンのオーソドックスな曲目ではやや淡々とした表現で音色も平坦なイメージを受ける。 ダイナミックレンジの幅を使い切っていない感があって、ホールで聴かせるピアニッシモからフォルティッシモにしては中間音域の音が多用され平坦な感が否めないのだ。 主旋律と伴奏が混ざり合って聴こえてしまう箇所も多く(特にシューマン)、音色の煌びやかさもあまり感じられない印象だった。 浜コン1次の原因はこの辺にあるのかもしれないと感じてしまった。 当夜はスタインウェイ。恐らくハンブルグだが艶消しの無骨な見た目。 音色は見た目とは裏腹に良くなる楽器でホール中に響き渡るスタインウェイのイニミタブルトーン。 彼のバルトーク、プロコは本当に素晴らしい演奏。ド迫力だった。 終演後は残念ながらサイン会など実施されずに終了。 リサイタルでは感動して大泣きする友人とご一緒したのだが、当夜は泣くまでに至ってなかったが笑顔だったことを付け加えたい(言わんとしてることわかりますかね)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年05月07日 23時57分40秒
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