テーマ:妊婦さん集まれ~!!(4729)
カテゴリ:妊娠日記
(日曜日に行われた姪の誕生日パーテイででたアイスケーキ) 出産数日前に義妹のだんなさんが私にこんなことを言った。 「いいよな~、あと数日で豪華4つ星ホテル行きじゃないか!冷房完備、3食付き、介護人(看護師)付き、おまけに(赤ちゃんを産んで)痩せて帰って来られるんだぞ!」 言いえて妙! 考え方を変えれば正にヴァカンスのようだ、と思えなくもないのでその場にいたイタリア人と一緒に私は大笑いしたのだが、実際の入院生活は4つ星ホテルどころか星が2つ下がって2つ星ホテルと言ったところだった。 冷房は付いているが赤ちゃんのことを考えてか温度が高いので黙って座っているだけで汗がでる。 3食付きとはきこえがいいがメニューは熱いものばかりで、毎度毎度熱いスープがでるのには閉口した。 一体誰がこの暑い時期にそれこそ熱いスープを飲みたいと思うものだろう? 日本の病院では出産後に「お祝いメニュー」として豪華な和食膳がでる、とどこかの本で写真を見たのだが、大仕事を終えた後のご褒美にせめて色とりどりの楽しそうなメニューがでてもいいんじゃないかと思う。 唯一、退院する直前にでた昼食の「生ハムとメロン」だけが一番うれしく美味しかったメニューで、9ヶ月の間我慢していた生ハムをむさぼるようにして食べた。 そして、看護師は親切な人が大部分だったが中には怖くて感じの悪い人もおり、彼らが話すことがわからなくて聞き返すと、目に見えるように舌打ちをされることもあった。 まあそういうことをいちいち気にすると外国では生きていけないのでそういう時には聞き流すようにしたが、私はこの国では外国人なんだと思うときである。 日本の「天使のような看護師」が本当に懐かしい。 さて今回が2度目の出産になる入院中、経験があるせいかかなりスムーズに事が運んだ。 出産を終えたママは最初のお手洗いこそ介護人が付くが、2回目からは基本的に一人で歩くことを義務付けられる。 前回の出産の時は縫合後が痛くて歩くのもやっとと言う感じだったが、今回は最初こそ立ちくらみがしたがその後はスイスイ一人で歩くことができた。 そして生まれた赤ちゃんは朝5時半~夜中の0時まで母親の下に置かれる。 赤ちゃんが母親の下を離れるのは赤ちゃんの診察時間と一般の面会時間の夜7時~8時の間だけである。 母乳を出すためにも赤ちゃんを手元に置いて常に乳首に含ませるのが良いとは経験から知っていたので、機会あるごとに母乳をあげるよう試みながらも、実は今回の第二子については「母乳にこだわらないで必要あれば粉ミルクを使い、自分の体に楽なように育てる」方針でいる。 だから入院中も自分の体が疲れれば看護師さんから粉ミルクをもらい、自宅に戻ってからも足りないと思えば無理に母乳をあげずに粉ミルクで寝かしつけたりしている。 長女の時には多少自分の体を無理させてでも母乳育児をしたものだったが、ここに来て無理が出来なくなったわけの一つは「後陣痛」にある。 実は入院中から急激に腰とお腹が痛くなり、まるで陣痛がきているようなことがよく続いている。 あまりの痛さに「すーはー、すーはー」陣痛の時にする呼吸法を繰り返し、痛さにうなりが出て歩けない。 私の母や義母に聞いたところ彼女達もやはり後陣痛を経験したそうで、ドクターからは 「2番目の子どもを出産した後に多い症状で子宮が収縮するために起こるのよ。しばらくは我慢ね。」 と言われた。 安産のうれしさの後に待っていたこの痛み! やっぱり人間は平等にできているらしい。 出産してから1週間が過ぎた。 日本では「産後は体をなるべく休ませること」と実家に帰り、ママは子育てに専念できる環境をつくる人が多いと思うが、イタリアではそのような習慣がない。 産後すぐに赤ちゃんを外に散歩に連れ出し、生後1ヶ月は外気に触れさせない日本とはまた習慣が違う。 いくらイタリア人に「あなたたちとは体力が違うんだから」と説明してもわかってもらえないんだろうなあ、と思いつつ今日は無理をして姪の誕生日パーテイに母子共参加をした。 そして自宅に戻った後でやって来たいつもの後陣痛。 やっぱり無理は禁物である。 ただでさえ2人の子育てでこれから体力を使いそうなので、自分の体に優しく今回の子育ては頑張りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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