カテゴリ:1歳日記(まーや編)
(ふたりとも好んでキッチンに立ってくれるといいなあ~) 友人から「台所育児」ー 1歳から包丁を -と言う本を借りた。 小さい頃から子どもに料理をさせることで、食に対する興味を引き出し自立をさせると言うことが書いてある。 この本がなかなか面白い。 何歳からか忘れたが、私の母も私がまだ小さい頃に包丁を持たせてくれたっけ。 難しかったじゃがいもの皮むきも 「これじゃあ皮が厚すぎるわよ。」 と注意されながら、一人前になりたい一心で包丁を持っていた記憶がある。 日本では小学校にあがると「家庭科」の授業で料理を習うことができるが、ここイタリアには家庭科はない。 子どもがグループになって、わいわい騒ぎながら料理をつくってそれを食べるのはさぞかし楽しい時間になると言うのに、家庭科の授業がないのは残念なことだ。 だからこそ、娘のまーやには3歳を過ぎた頃から包丁を持たせて料理を手伝わせてみようとは今まで漠然と思っていた。 実は最近のまーやはなんでも 「自分でやる!」 が口癖で、洋服を着ることから靴を履くこと、掃除、お客様が来たら飲み物をだしたり、といういわゆる私がすることを何でも真似したがる。 まだ2歳になっていない彼女は、もちろんボタンを留めることもできないし、自分のできることにも限界があるのだが、それでも自分でやろう、と言う意欲には頭が下がる。 夏に弟が産まれたあとから、特にその意欲が増したらしく台所に入っていたずらをはじめたり、それと同時にヒステリーや癇癪も起こすようになった。 そんな彼女の状態をママ友に相談したところ、 「この本を貸してあげる。」 と今回の台所育児の本を貸してもらったのだった。 本を読み進めながら、先ずはできることからやらせてみようかと、先日はキャベツをボールいっぱい小さくちぎってもらった。 本当は千切りにするつもりだったが、包丁を使って切る代わりにまーやにちぎってもらえば同じこと。 こんな単純作業が楽しんだろうか?と懸念しながら見ていた私の前で、まーやは一心不乱にキャベツをちぎっていく。 いや、見ている私が驚くほどの集中力だ。 どうやら私の手伝いができて喜んでいるのと、料理に参加できるのが嬉しいらしい。 キャベツを全部ちぎってもらった後、 「どうもありがとう!本当によくできたねえ!」 と誉めたところ、まーやは満面の笑顔を見せて喜んでいた。 これをきっかけにそれからは少しずつ台所仕事を手伝ってもらっている。 大部分がちぎってもらうものばかりだが、魚に衣をつけてもらったり、混ぜてもらったり・・・、包丁を使わすことまではまだしていないが、近いうちにピューラーで皮をむいてもらったり、切ることも教えて行きたいなあと思っている。 この本にも書いてあったが、この台所育児はお母さんの「がまん」が必要だ。 何しろ小さい子どもが初めて新しいことをするのだ。 台所は汚れるし、上手く料理ができないから教えるのに時間がかかる。 本には「体力的にも疲れるのはもちろん、気疲れする」と書いてあった。 こういうことを思うと今まで通り私がちゃっちゃかちゃっちゃか、子ども達が寝ている時に作っておいたほうが早いのだが、本に書いてある通りに「育児の時間だと思って」忍の字で手伝わせていこうと思う。 「大丈夫、10年後には台所仕事が減軽されてモトがとれますから」と言う本の言葉を信じて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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