カテゴリ:学校の話し
UNA SCONFINATA GIOVINEZZA と言うイタリア映画を観た。 幸せに暮らしている熟年夫婦。 暮らしも豊かで、夫婦ともに社会的に成功している。 ところが、ある日を境に、夫がアルツハイマー病にかかってしまい、次第に幸せな生活が壊れて行くと言うストーリー。 夫は自分の状態がどんどんおかしくなって行くことを苦しみ、妻は子供に戻っていく夫を支える。 「夫婦のどちらかがアルツハイマー病にかかったら、看病をする方はどうする?」 と言う問題を考えさせられる。 映画が終わった後で、そのことについて私達夫婦も話し合った。 それぞれが「こうして欲しい」と言う回答をだしたので、そうなった時には夫に対処をお願いするしかないな。 実は私達夫婦の知り合いに、若くしてアルツハイマー病にかかったシニョーラがいる。 まだ40代半ばだっただろうか・・・、最初は「記憶力が悪くなっている」と言う程度だったのが、しばらくすると道が分からなくなり、友人の家に行くとバスルームから居間まで帰って来られなくなった。 現在は、食事を一人で取ることができず、誰かが食べ物をスプーンで口に運んであげなければならないそうだ。 家族のことも認識していないので、旦那さんとお嬢さんはどれだけ辛い思いをして世話をしているのかと思う。 アルツハイマー病にかかるのには、色々原因があるらしいのだが、生活習慣をきちんとしていると予防になると言う記事を読んだ。 食習慣、運動習慣、知的生活習慣などがあるが、意識しないでも私に毎日できるのは赤ワインを飲んで、活字を読むことぐらいかな。 アルツハイマー病ではないけれど、ここ数年、私の記憶力は衰えるばかり。 先日は、家の前に住むシニョーラを「あれ?あの人どこかで見た事あるけれど、誰だっけ?」と忘れる始末! 娘と息子の幼稚園に通うクラスメートやその両親の顔と名前もなかなか覚えられないし、 これは困った!状態なのである。 更に脳を使わないとどんどん衰えて行くかも知れないと言う危機を感じたので、先週から中学3年生の「地理」と「歴史」の受講を始めた。 どちらの授業も以前から興味があった分野で、観光分野の仕事の助けにもなるだろうと言う考えや、日本の授業とイタリアの授業はどう違うのか?と言う興味もあっての受講。 まだそれぞれ1回ずつしか受講していないが、地理は先日ヴィチェンツアで起こった洪水をテーマに環境問題についての授業、そして歴史はrisorgimento(リソルジメント イタリア統一運動)についての授業だった。 こうして、最近娘に負けてばかりのイタリア語を挽回しようと密かに頑張る母である。 新しい知識を入れて、脳が若返るといいなあ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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