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2007年10月22日
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ホラー作家の道尾は、取材のために訪れた瑞祥房で、口を開けて笑う千手観音と頭から血を流す仏像を見た。
話を聞いた真備は、早速瑞祥房へ向かう-。20年の時を超え彷徨う死者の怨念に真備が挑む、シリーズ第2弾。
(「MARC」データベースより)



ホラー作家の道尾は従兄弟の結婚式に出席するため滋賀にやってきたのですが、ホテルが予約されておらず、次の日取材する予定だった仏所に泊めてもらうことになります。

その夜は周りを仏像に囲まれた部屋で寝るのですが、灯りを消すと仏像が動き出すのではないかという気持ちになるのはわかります。さらに、置き忘れたカメラを工房に取りに行くと、闇の中から「マリ…マリ…」という声が聞こえてきて……。

前作『背の眼』(感想)では、とても怖い思いをしたので身構えていましたが、意外にもほとんど心配ありませんでした。
仏像から血が流れたりはしましたが。


道尾が聞き違いをしてしまうことは予想していたので、闇の中の声も何となくですが想像がつきます。

道尾は探偵役の真備とその助手の北見と共に再び訪れます。
仏師の失踪と様々な怪異、初めは事件とも呼べないような事柄が続きますが、後半に真備によってすべてが見事に解き明かされます。

大変読みやすく、楽しめました。そして、淡々とした描写の中には驚くほどたくさんの仕掛けや伏線が潜んでいることに感心しました。

ただ、北見の特殊能力が生かされなかったのは残念。やや中途半端な感じがしました。また、真備の哀しさが見えませんでした。(まあ、仕方がないのですが)


タイトルの意味もアレレっということで、今回は怖くなかったです。



骸の爪:道尾秀介







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最終更新日  2007年11月21日 22時22分31秒
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