「私は朝食をとりました」これって 過去形? 現在完了形?
Day 53:いつの間にかスキー場のオープンが始まったバンクーバー!またまた随分ご無沙汰になってしまいました (^∧^) が、久しぶりにサミト君の英語学習を覗いてみましょう。問題:「私は朝食をとりました」を英文にしなさい。I had breakfast. と書きながら、I have had breakfast. と書き直し、しばらく考え、また I had breakfast. と書き直したサミト君でした。でもやっぱりスッキリしないサミト君。では、あなたの答はどうなりましたか?日本語には英語の時制に相当するものがないので、今回の問題は過去形を使っても、現在完了形を使っても正解ということになります。今回の問題は答がはっきりしない意地悪な問題でした <(_ _)>しかし、今回のポイントは答を出すというより、英語の過去形と現在完了形の違いをもう一度考えるという問題だったのです。Day47で強調しましたが、英語の時制を考えるときに重要なことは、「日本語には英語の時制(時間の流れ)に相当するものがない!」ということを知ることでしたよね。ではもう一度、簡単に英語と日本語の違いを説明しましょう (詳しくはDay47参照)英語の時制とは事柄がいつ起きたかを動詞を変化させて表す。要するに時制とは文を発話する時点を軸(基準)として、伝えたい事柄がその軸よりも以前に起きたのか(過去)、発話の時点で起きているのか(現在)、後に起きるのか(未来)を伝えるための時間の流れを表す枠組のこと。それに対して、日本語は「時」「頻度」を表すような副詞(句)を用いて動作がいつ、またはどのような場面で起きているのかを表現する言語なのです。今回の問題文「私は朝食をとりました」を英語なら、動詞 have を変化させて had breakfast で動作が発話時点より以前(過去)に起きた事柄を表わし、have had breakfast とすれば、動作は完了しているが、意識は発話時点にある(現在完了)という時間の流れを表現できます。だから、英語の場合は文(つまり動詞)を見ただけで過去なのか、現在なのか判断がつくのです。しかし、日本語は英語のように動詞を変化させるのではなく、「もうすでに」のような副詞をつけたり、「1時間前に」のような時の副詞をつけたりすることで、どの場面で動作が起きているかを表現するのです。だから、今回の問題で「もうすでに」が頭に浮かんだあなたは「現在完了形」を用い、「~時間前に」を考えたあなたは「過去形」を用いたのではないでしょうか。このように、日本語は文を見ただけではどちらとも判断がつかないのです。現在完了形と過去形の区別は日本語で上手く表現することはできません。したがって、英語の時制は英語で考えるという思考回路(英語脳)を構築することが必要です。現在完了形と過去形を考えるときは、動作が発話時点より前に起きたのか(過去)、動作は完了しているが意識は現在にあるのか(現在完了)を常に意識することが重要です。どうです、英語の時制を日本語に訳してもよくわからなかったあなたも、これでスッキリですねわかるようになると、英語学習がより面白くなります。面白くなるともっとわかるようになります。もっとわかるようになると、今度は英語を使いこなすことができるようになってきます。後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、この「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。次回は「現在完了形」と「過去形」の意味的違いについて説明しましょう。ではまた、See you next time.⇒人気blogランキング参加中<(^^)この英語学習に関連したメルマガも発行しています。かなりマジな英語学習メルマガです。英語に自信のあるかた、または英語をより深く学習してみたいかたは是非登録して問題を解いてみて下さい。登録はこちら:Yahoo!メルマガ - そこが知りたい、英文法!日本人が繰り返す間違い!TOEICなど他の英語ブログも書いています。是非チェックしてみて下さい。英語学習ブログ 英語克服の秘訣!TOEICブログ TOEIC裏技先生日記ブログ Life in Vancouver