本日出頭してきました。サンフランシスコの裁判所に。

先月パトカーに捕まって切符切られた件で、
1、罰金160ドル払って点数引かれる
2、罰金160ドル払って有料一日講習に通って減点を免れる
3、不服があれば上告する

という三つの選択肢があったのですが、チヤレンジャーな
私は決闘を申し込んだのでした。
そしておびえて涙ぐんで寝る夜が多かったのでした。

そして決戦の日。
開廷時刻は1時半なのに、早々と12時半には到着。
トラフィックの法廷はAとBがあって、1時半から
二つの場所でそれぞれ40人位いっぺんに入廷して
審議が行われるようです。

トラフィックの法廷のお隣は、クリミナルの法廷で、
『殺人犯とか窃盗犯の容疑者がわさわさいるのかも!?』
とちょっと落ち着かなかったのですが、周りにいた
先に来てた人たちのリラックスぶりにやや脱力しました。

お隣のお兄さん、サンバでっかい音で聴いてるよ…？
あ、あっちのメキシコ人とこっちのメキシコ人が大声で
スペイン語で世間話し始めた！

子供連れが多すぎませんか？

後から来たたいそうおしゃべりなおじさんは
7歳くらいの時にモロッコから家族で移住してきたそうで
9ヶ国語しゃべれるんだといって、みんなに大声で話しかけてた。
14歳年下の奥さんと3人の娘の写真とかも見せてもらいました。
彼はモロッコ系ジューイッシュ(ユダヤ教徒）らしいけど、
隣のパレスチナ出身のご家族とも楽しく雑談してました。

イヤー、みんな盛り上がったところで開廷。
『じゃーねー！』
と別々の法廷に入っていくたくさんの笑顔の人たち。

そして中に入ると裁判官みたいな人はおらず、
担当の警察官がにこやかに説明してくれます。

『ここではガムとかは食べないでくださいねー。
飛び上がって喜んだり、大声で泣きたかったり、
いろんな人が出てくると思いますが、ぐっとこらえて
一歩そちらのドアを出てから好きにやってくださいねー。』

まずは全員来ているか名前を呼ばれます。
『名前間違っちゃったらごめんなさいね』
と、感じのよいお巡りさん。
上告しておいて出頭しない場合は300ドルの罰金追加
だったはず…　　　でも来ない人もいるんだねえ。

次に一部の人だけ名前が呼ばれます。
『呼ばれない人もいますが、心配ありません。』
私は呼ばれなかったのですが、呼ばれた人は何か
証拠となる写真のコピーみたいなのを渡されてました。

『次に名前を呼ばれた方は速やかに立ち上がってください』
で、私の名前が2番目に呼ばれ、
『Dismissed』つまり、『帰ってよろしい』といわれ
紙切れを受け取って横の出口から出て、出たところで
ガッツポーズしましたー。

前日に私の主張を裏付ける現場の写真をグーグルマップから
プリントアウトしてもっていったけれど、あっけなく
無罪放免。私を捕まえたあのオマワリの兄ちゃん、
まさかアジアの小娘がはむかってくるとは思ってなかった
とみた。相手が来なかったので不戦勝！

彼からは3番目の上告については説明も受けなかったので
めらめらと闘志がわいちゃったのですが、証拠写真で
正々堂々と戦って雪辱するのも気持ちよかったかもなー。
嘘。ご近所を守るお巡りさんを敵に回してはいけません。