数か月前に買った電子書籍をやっと読んだ。
焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕【電子書籍】[ 今野敏 ]
今野敏さんのシリーズものの警察小説。
私は小説では読んだことがなく、内藤剛志さん主演の2時間ドラマを数本観たことがあるのみ。
樋口顕は、警部で、係長。映像でも思ったが、組織のなかでの調整役のような役割。
今回は、検察、国会議員、刑事部長、キャリア課長などとの軋轢のなかで物語は進んでいく。
推理小説としてみるなら、脅迫電話をかけてきたのが犯人と言う単純な事件。
それに行きつく前に、被害者が与党候補者を破って国会議員になった秋葉の友人ということで、選挙に不正があったという絵を描いていた東京地検の検事が強引に捜査を妨害してくる。
本当なら相当、恐ろしい話だ。
忖度なのか、上からの指示なのか・・・・・
警察も一枚岩ではない。
それでも、樋口が落としどころを見つけて、突破口を開いていく様は、なんだか爽快ではある。
それにしても、副総監や検察の上層部に良識があったのでほっとしたのが、正直なところ。
一気読み、面白かった。