小市民シリーズの最新刊が出た。
冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫) [ 米澤穂信 ]
2004年刊の「春期限定いちごタルト事件」から始まって、「夏期限定トロピカルパフェ事件」、
「秋期限定栗きんとん事件」そして、2020年の「巴里マカロンの謎」ときて、やっと冬期限定が出版された。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) [ 米澤穂信 ]
その間に米澤穂信氏は直木賞作家にもなったので、この新作への期待は大きかった。
私は、小市民シリーズのファンとは言えないが、今回の新作はとても面白く読んだ。
先の4作を読んでいて、ずっともやもやしていたのは、主人公で高校生の小鳩くんと小山内さんが小市民でいようと互恵関係に至った経緯がわからないこと。
それが今作でやっと明らかにされた。
今回はいきなり小鳩くんがひき逃げされる。それも2人が出会った過去のひき逃げ事件の現場で。過去の事件と現在の事件が交錯して物語は進んでいくのだが、ページをめくる指が止まらない。最後まで、一気読みだった。
小鳩くんを次善と呼ぶ小山内さんの過去に興味は尽きないが、小説としてはきれいな着地点に落ち着いたと思う。
さて、7月からテレビ朝日系でTVアニメが放送開始と聞いている。
「氷菓」もいい仕上がりのアニメだったし、同じ米澤作品の新作アニメはどんな描きかたになるのか楽しみだ。
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