だけどやっぱり、サランヘヨ！

もう間もなく（今月末くらい？）、流通が予定されている５万ウォン紙幣のモデルは、
申師任堂（シン・サイムダン）という女性ですが、
彼女が候補にあがった時、ご当地韓国では、ちょっとした騒動が持ち上がったようです。

と言うのも、この方は、朝鮮時代に美術と文学作品を多数残した有名な女性芸術家で、
当時の「良妻賢母」の象徴とされる一人だからです。

・・・ん
「良妻賢母」の象徴　その何が問題なの
と、思われる方も多いのではないでしょうか。。

そう、韓国と言えば儒教の国というイメージが強いですよね。
朝鮮時代は特に儒教思想の強かった時代。
そして、身分制度が厳しかった時代でもあります。
当然、男尊女卑の思想もそうです。

そんな時代の、女性がいかに抑圧されていたかを説明するものに、
「三従の道」と「七去の悪」というのがあるそうです。

まず、「三従の道」とは、古代の韓国女性が守るべき３つの道とやらで、
結婚する前は父に、結婚してからは夫に、夫が亡くなってからは息子に従う義務があったそうです。　　こりゃ、大変だわ。。

また、「七去の悪」とは、夫が妻を一方的に追い出せる合法的な７つの理由のことで、
　　１．姑に従わない妻
　　２．息子を産めない妻
　　３．淫乱な妻
　　４．嫉妬深い妻
　　５．口数が多い妻
　　６．盗み癖のある妻
　　７．悪い病気持ちの妻
・・・だそうです。　ちょっと納得いきかねるってのもありますが。。

こういった男尊女卑の儒教思想が強かった朝鮮時代の「良妻賢母」の模範とされる
シン・サイムダンssiを、韓国で初となる新紙幣の女性モデルに起用することが、女性関連団体の少なからぬ批判の的となったのも、少し頷けるような気がします。
つまり、この朝鮮時代の「良妻賢母」思想は、現代韓国女性の敵という発想からなのでしょう。

ちなみに、pi☆mil調べによりますと、
韓国の宗教人口は全人口の５０％強と言われてるようですが、
そのうち最も信仰者の多い宗教は仏教で、次いでプロテスタント、カトリックの順で、
意外にも儒教は１％にも満たないということです。
儒教文化が生活の隅々に残る韓国ですが、儒教は宗教というより、一種の生活習慣、または社会常識として国民の意識に定着しているということなのでしょうね。

これはおまけですが、
自分の宗教を公開している韓国各界のスター・著名人は・・・
プロテスタント
　イ・ミョンバク大統領、チャ・インピョ＆シン・エラ夫妻、テヤン(BIGBANG)

カトリック
　クォン・サンウ、キム・テヒ、BoA

仏教
　イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、オク・ジュヒョン

・・・等の皆さんだそうです。

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