ブロッキング高気圧
土曜日から3月に入りますが、ベーリング海の500hPAには高気圧ができています。この高気圧はゆっくりと西に進みカムチャツカ半島の北、コルイマ山脈からオホーツク海の北のチェルスキー山脈にかけて移動してきます。こうなると日本には高気圧の西側から低気圧が南下しやすくなり日本に寒気が入ります。そのため日本の3月上旬は平年より低い気温が続きそうです。本来ならばこのような気圧配置は真冬の1月に発生するものですが、今年は今になって発生しています。今年はラニーニャということで今までの冬あるいは春とは異なっていると思います。 寒気が今晩に入ります。秋田市の午後9時の予想は500hPAで-35℃、850hPAで-13℃です。そんなに強いものではありませんが、この時期としては強いものだと思います。即日も今年の冬の特徴的な状態が高層から下層で発生していました。26日午前9時500hPAで-23.1℃と高いのですが、850hPAで-8.5℃、地上で-0.9℃となっていて下層がかなり冷え込んでいます。これは上空の湿度が100パーセントちかくあるため高度が下がっても気温が下がりにくくなっているためです。このゲインイは下層にかなり多量の水蒸気が入っているためです。おそらく日本海の水温が高くなっているためだと思われます。日本海の水温が高いのは温暖化が原因と思います。