大雨は峠を越す
各地の大雨もひとまずお休みのようです。 九州の鹿児島県の南、屋久島南東200kmにある熱帯低気圧は停滞しています。この熱帯低気圧が居座ることで南から本州に向け湿ったお戦い空気が入り大雨になりました。200hPAの12399mまで続く熱帯低気圧ですが、地上の気圧は1006HPAと弱いものです。ただ、熱帯低気圧は地上の気圧だけで強い弱いは判断できません。このような大災害を引き起こします。温暖化により海水温の上昇に伴いこのような熱帯低気圧は多発するものと思われます。 100hPAではチベットを中心とした高気圧があり対馬海峡から南西諸島まで勢力を伸ばしています。銚子沖東700kmに高気圧があり東海地方まで勢力を伸ばしています。 太平洋高気圧はこのように100hPAまで伸びています。引き続き水蒸気を本州南岸に提供しています。日本海にある地上の高気圧はたいへん弱いものです。850hPAでは東にある太平洋高気圧といっしょになっています。そのため東北地方の前線は消滅します。 カスピ海に寒気を伴う低気圧があります。200hPA11800mまで伸びている強い低気圧です。前線が黄海付近まで伸びています。前線上の上海に低気圧が発生しています。 屋久島付近にある熱帯低気圧は上空に寒気が入り消滅します。2日午前9時、日本海に低気圧が入り九州で雨が降ります。午後9時、小笠原列島の北西200kmに熱帯低気圧が発生します。4日午前9時、伊豆諸島に移動し西に進みます。午後9時には紀伊半島の潮岬の南に達します。関東地方では大雨になります。5日午後9時、屋久島付近に熱帯低気圧が発生します。東海地方、中部地方から東北地方で大雨になります。6日午後9時、伊豆諸島に熱帯低気圧が発生します。秋田沖に温帯低気圧が移動してきます。7日午後9時、熱帯低気圧は消滅します。紀伊半島付近に上陸するためです。中部、東海、北海道で大雨になります。8日午前9時、伊豆諸島に熱帯低気圧が発生します。9日午前9時、房総半島沖の北へ進み東北地方の沿岸部で大雨になります。8日から9日にかけて寒気が入ります。 熱帯低気圧が日本の南海域でゲリラ的に発生します。大雨に注意が必要です。