60代から生き生きと生きるために
そろそろスモモの収穫期になった。今年は天候不順で、病気も多いような気がする。それでも、家族で食べる分と、毎年、お中元として送っている分はとれそうだ。桃は、今のところ大きくなっているが、近所の桃農家から言わせると、「あの木は切ってしまって新しいのを植えた方がいいよ」というくらい勢いがないので、大多数が落ちてしまうのかもしれない。山梨へ来て4年になる。ひょんなことから東京を離れ、山梨の山間の村でヤギを飼い、果樹を育てるという生活を始めた。東京では40年近くライター業をやっていて、ライターをやりながら農業もやるという、いわゆる「半農半X」の生活に突入したわけだ。けっこう健康的で快適な日々だ。それを、電子書籍にまとめた。題して「ライター ヤギ飼いになる!~やればできる!60代からのチャレンジ」。60代になれば、みなさん人生着陸体勢に入るけれども、ぼくは離陸します。そんな意気込み。と言っても、何となくそういう流れになって、ぼくはすごく充実している。今まで、いろいろな経験を積んできて60代になって、ここから次のステップに足を踏み入れる。そういう気持ちがあってこそ、人生の後半を楽しく生きることができる。もう十分にやった、あとはのんびり生きると決めているならいいけれども、ぼくはダメだ。60代で、それも無農薬で作ったスモモはおいしいよ。プレゼントすれば、みなさんとても喜んでくださる。「すごいね」と褒められるのもうれしいね。桃がうまくいかなければ悔しいし。来年こそと思う。そういう刺激が、元気のもとになっている。高齢化社会と言われて、年寄りが元気になれば、日本は活性化する。電子書籍も、ぼくの新しいチャレンジ。これまで熟成してきたものを、きちんと残しておく。大して売れなくても、一人でも二人でも、「元気をもらった」と言ってくれれば、それで十分。人生の幸せは後半にあり。そんなふうに言えるよう、ぼくは生きていきたい。