タイ人の顔
2004年~2005年頃は、モノクロフィルムで人物写真ばかりを撮っていました。タイは多民族の国なので、様々な民族が混在していて顔立ちも肌の色も人それぞれ。これは何だか興味深いと思いました。以下3枚の写真は雑誌「アサヒカメラ」に掲載された写真です。撮影日:2005年4月24日、撮影地:ランパーン。当時8歳のランパーン出身の女の子。友人宅の近所にいた子供を撮影。2人いたのですが、もう一人の子は恥ずかしがって撮らせて呉れませんでした。この子は堂々としていて、カメラを向けてもどっしりと構えていて動じませんでした。其の結果インパクト抜群の写真となりました。撮影データ:カメラ:キャノンEOS5レンズ:50ミリF1.4 フイルム:コニカミノルタパン400 シャッター速度・絞り値:F3.5 45分の1秒三脚使用「アサヒカメラ」2006年1月号に掲載2005年3月2日、撮影地:ランパーン当時23歳バンコク出身の男性。当時友人宅はカノム・ヂーン(麺料理の一種)の店をやっていました。其の時、客で来ていた人に声をかけ、撮らせて貰いました。撮影データ:カメラ:キャノンEOS5レンズ:70~210ミリ F3.5~4.5 フイルム:コニカミノルタパン400 シャッター速度・絞り値:F4.5 60分の1秒三脚使用「アサヒカメラ」2005年11月号に掲載2004年12月17日、撮影地:ソンクラー・ハートヤイ当時28歳ウボンラチャターニー出身の男性。友人の親戚宅へ遊びに行った時、荷物を届けに来ていた運送業の男性に声を掛けて、撮らせて貰いました。撮影データ:カメラ:キャノンEOS5レンズ:50ミリF1.4 フイルム:コニカミノルタパン400 シャッター速度・絞り値:F3.5 60分の1秒三脚使用「アサヒカメラ」2006年2月号に掲載以上の3枚は私の腕前よりも、被写体の個性が勝っているのではないかと思います。2004年~2005年は「タイ人の顔」に拘って撮影していました。東西南北、老若男女、様々な人を撮影しました。気付けば撮影した「タイ人の顔」は1000人を超えていました。ここに載せた写真は1000分の3と云う事になります。撮らせていただいた1000人は、皆さんごく普通の方々ばかりです。一般の方々と云った方が良いのかよく分かりませんが。普通の人の普通の表情に心が惹かれます。アジアを旅していると、普通の人々の生活など垣間見る事が出来て、特に市場なんか、普通の人々の普通の力を目の当たりに出来ます。上手く表現出来ませんが、普通の人の普通の力って凄いなと思います。何か特別な能力がある訳でも無し、特別な事をしようとする訳でも無し、そんな普通の人々が一番いいなと思います。普通以下の私が述べるのもなんですが…。2006年以降は一眼デジカメに持ち替え、人物の顔のアップは余り撮らなくなりました。興味がお寺や仏像に移行してしまった所為です。それでも、改めて過去の写真を見ると、また人物のアップ写真も好いなと思いました。