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カテゴリ:戦争ゲーム
このような工作員をイラクや北朝鮮に送り込むことができないかなあ。 とんでもない盗聴システムで情報を取得、分析し、工作員に指示を与えます。スプリンターセルとは、戦争小説で有名なトム・クランシーが監修したというUBISOFTが提供するシリーズです。ちょいワル中年親父のサム・フィッシャーが超人的能力と強運で難題を次々とクリアーしていきます。すごろくのようにルートは一本道なのですが、サムの動きがとってもクールなので、遊んでいて飽きません。できるだけ戦闘を避けるというゲームのスタイルがうまく演出されています。すでに4作目が発表されています。今度は二重スパイで、さらに危険度が増しています。 どこまで現実をもとに作られているかわかりません。実際の北朝鮮の工作員は、その忠誠心、戦闘能力が極めて優れていましたが、へたくそな“拉致事件”を起こし、国際的信用を失墜させました。工作員国家といってもいい北朝鮮は一向に国が豊かになりません。韓国に対してはもっとひどいことを行っています。しかし、工作員が相手の国家を転覆させることはできないのです。最後は数を集めた方が勝ちます。 ゲームをしていて、もしこのサムがここで死んでしまったら、どうなるんだろうと考え込んでしまいます。そして、彼は何回も“死んで”しまうのです。もっともゲームですから“セーブ”したところからやり直しができますけどね。何度も死んで生き返って世にも奇妙な物語を繰り返して任務を達成します。世界の情勢をごっそり変えるような仕事を成し遂げるのです。相当修練しないと一回も死なないですべての任務をこなすことはできません。それだけ、工作内容に無理があります。一作目では味方であるはずのCIAに侵入してコンピュータを直接ハッキングします。何人も警備員や技術者を気絶させました。おいおい… 世界の日常がこんな超人的なごく少数の人に握られているとすれば、大変なことです。 しかし、考えてみれば、工作員は政治と切っても切れない関係かもしれません。政治とは“創造”することではない、“掃除”することだというのが私の喝破したところです。“創造”するのは国民一人ひとりです。一方、政治は汚れてしまった部分をきれいにするのが本来の役割です。そのおかげで国民が“創造”しやすい生活を営めるのです。最大の創造は子育てです。では最大のお掃除は何か?それがスパイ映画なんかの描く世界です。その主役である工作員はカビキラーのような“混ぜたら危険”的とびきり強力洗剤といったところでしょうか。 文明が発展すればするほどごみが増え、資源が減ります。資源は国民一人ひとりの創造力で増やすしかない。ごみは政治が始末します。工作員が多いということはそれだけ“ごみ”が多くなったということです。そんな国が豊かになるはずがありません。カビキラーだって毎日きちんと風通しをし清潔にしていたら必要のない洗剤です。 サム・フィッシャーもシリーズが進むにつれ、どんどんネクラになって行き、ついに最愛の娘を失い、どっちの味方か分からなくなってきました。案外工作員はその高い忠誠心とは裏腹に強力な戦闘能力と独立心の故、味方をも裏切ってしまうことが多いのです。 今流行の「24」の主役、ジャック・バウアーだって犯罪者とほとんど変わりないような強引なことをしてやっと任務を果たしています。確かコンビニ強盗までしていました。 もう、拉致被害者の事実はつかめられているのかもしれません。しかし、事実を小出しすることで“危険なチェス”が一手一手ずつ進められているのです。 いつ被害者になるか分からない恐怖があります。 けどね、99%以上の人は工作員に関係のない平凡な生活を営むことができるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月14日 10時28分36秒
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