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倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

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2007年01月26日
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カテゴリ:戦争ゲーム
御伽噺:第40話です。

韓国軍は、いささかの手を緩めることなく北京目指して中国本土を進撃していた。

意外なほどに弱体化している中国人民解放軍を蹴散らしながら、巧みにハイテク兵士を街に潜入させ、核攻撃を防ぐ手立てをしている。

もちろん、中国政府は国連を通じて抗議し、韓国に対する制裁決議を出させようとしていた。が、アメリカが引っ込んでしまっては、どうにもしまりがつかなかった。ヨーロッパの国々はロシアも含めて、抗議や非難の声明だけで、何も具体的な行動を起こさない。自分たちに火の粉がかからなければそれでよかった。アジアの国々は心の中では喝采していた。横暴な中国がこれで少しはおとなしくなってくれればいいと考えていた。華僑の連中は自分と一族の繁栄だけが関心事だった。どう儲けるかだけを考えている。

が、世界中の国々、人々に唯一共通の思いがあった。それは核兵器使用の断固反対である。

中国政府もいまさら核兵器を使うつもりはない。が、降伏するつもりはもっとなかった。南京に首都機能を緊急移転させつつ長期戦の構えを採った。このため韓国はわずか2週間ほどで北京を占領した。ここで韓国は進撃を止めた。

3月17日、韓国は一方的に停戦を宣言した。歴史上初めて中国をやっつけたのだ。

そのころ、北朝鮮の清津(チョンジン)における日本の占領は順調そのものだった。再建用に設定されたファンドが国際的にも大人気で、配当が年利15パーセントに達していた。潤沢な資金が流れると、治安も安定してくる。すると、郊外に住む朝鮮人の中からとりまとめをする人物が現れ、市街地に陣取る日本人と交渉するようになってきた。やがて、安全が確認された郊外の難民キャンプに、日本からの資材が提供されて、ぼちぼち家が建ち始め、それなりの街の景観が新たに作り出されていった。朝鮮人の対日本人交渉役は事実上の市長のようになっていく。

清津(チョンジン)の港湾施設は大幅に改修された。日本の資本を取り入れて、重要な貿易港として再開発されている。利益を生む町になってきているのだ。

これらの占領コンセプトは経済活性である。経済さえ上手くいけば、人々は生活でき、やがては豊かになる。そのための限定的な武力侵攻をする。経済的にコントロール可能な限られた地域しか占領しないのだ。だから、いらぬ争いもない。ゲリラの一部も武器を捨てて清津(チョンジン)の郊外に住み着くものが出てきた。太平洋戦争では残虐な侵略者と烙印の押された日本だが、今回はほとんど血を流すことなく、事業を進めている。

「清津(チョンジン)はかつてのイギリスの租借地、香港やポルトガルの植民地、マカオと同じだ。時期がくれば、りっぱな日本製のインフラ付きで返還してもらえればよい」
 韓国の大統領はそう考え始めていた。勝手に日本が大量の資金を清津(チョンジン)を通じて朝鮮半島に流してくれているのだ。幸い、住民虐待もない。それどころか徐々に住民雇用も発生しているようである。

北朝鮮では市民に預金の入った銀行通帳をばら撒いた韓国だが、中国では日本のまねをして排他的な占領政策を採った。中国人を街の中心から追い出したのである。

これが、韓国にとって重大な結果を及ぼし始めた。




続く。











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最終更新日  2007年01月29日 12時53分46秒
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