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倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

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2008年04月08日
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カテゴリ:戦争ゲーム
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↑ちょっと気合いが入ってきました。がんばります!

大国アメリカが没落した後の世界を想像しています……
その御伽噺第308話です。

「あなたからは強烈なオーラを感じますよ」
 と、張中尉がいった。
「ですがあなたのいうようなアメリカの復活は当分おあずけです」

張中尉の言葉にスチワート大佐はあからさまに嫌な顔をした。
「君が自爆すれば全てが終わるからな。そちらは君一人だが我々はノーチラスとキャンベラ合わせて445名が犠牲になる。日本発のカミカゼ戦法もずいぶん進化したようだ。残念ながら主導権は君にある」

スチワート大佐は強気のまま降伏した。張中尉はイージス艦「キャンベラ」の艦橋に案内された。途中何人もの乗組員とすれ違った。みな降伏したとの知らせに茫然自失して突っ立ったままだ。

張中尉はスチワート大佐から司令官の座る椅子をすすめられた。だが断った。
「司令官はあくまでもあなたでしょう」
 張中尉は水中無線の準備を要請した。用意されたヘッドセットを頭に付けると二言三言何かいった。

「君の仲間かね」
 と、スチワート大佐がたずねた。張中尉はうなずいた。

「左舷、10時の方向!」
 と、見張り員が突然叫んだ。その方向を見ると海面が泡立っている。
「潜水艦が浮上してくる」
 と、スチワート大佐がつぶやくようにいった。

白く泡立った海面から黒い物体が姿を現した。潜水艦「自由の海」である。だが、潜水艦はそのままゆっくりと浮き上がっていく。喫水線以下の赤い部分が見えてきた。

「潜水艦が空を飛んでいる」
 スチワート大佐はそういって口をぽかんと開けた。



続く。











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最終更新日  2008年04月08日 09時59分33秒
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