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倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

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2008年10月30日
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カテゴリ:ブログ小説
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↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!

坂の上の雲と戦争ゲーム

今日のノート

認証式

加藤大作は笑顔を絶やさずただうなずいているだけで政権を取りました。だが、正式な総理になるためにはもう一つ儀式が残っています。

それが「認証官任命式」です。

天皇の国事行為の一つです。内閣総理大臣は天皇によって任免の認証が行われて初めてなることができる認証官なのです。

加藤はさすがにいつもの笑顔を消して神妙な面持ちで皇居に入りました。式は「正殿 松の間」にて行われるのが通例です。加藤は生まれて初めて天皇陛下から直にお言葉をちょうだいすることなりました。さすがに緊張します。

陛下が入場されました。あらかじめ打ち合わせ通り深々と礼をします。それから係官の合図とともにゆっくり前へ進み出て認証書を両手で受け取ります。顔は絶対見ません。視線を下に落としたまま後ろに下がりまた深々とお辞儀をします。

ここで陛下からお言葉をちょうだいします。係官からは“重任、ご苦労に思います”とおっしゃいます、と聞かされていました。

「重任、ご苦労に思います」
 若い青年の声が響きました。加藤大作は反射的に頭を下げました。初めて直に聞く天皇の声でした。

その後、加藤は応接セットのある小部屋に案内されました。そこでお茶が用意されていました。案内してくれた係官がここで待ってくださいと言いました。加藤はのどの渇きを覚えたので有り難くお茶を一口すすりました。いよいよ日本の舵取りをするのです。加藤はふっと息を吐きました。

「そのお茶、美味しいでしょう」
 そのとき、声がかかりました。聞き覚えのある声です。加藤はその声の方を向きました。好青年が立っています。
「初めまして」

天皇が加藤に直接会いに来たのです。異例のことでした。










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最終更新日  2008年10月30日 11時58分57秒
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