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倖和(サチナゴム)の妄想小説・・・

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2008年11月20日
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カテゴリ:ブログ小説
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↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります!

坂の上の雲と戦争ゲーム

今日のノート

中韓戦争は開戦1週間で北京が陥落したことで一段落付きました。

東北部や朝鮮半島に取り残された人民解放軍の武装解除はほとんど抵抗らしい抵抗の無いまま進みました。近くで韓国軍の誇る最新式の戦車や戦闘ヘリコプターがにらみを利かせています。人民解放軍に何か不穏な動きがあれば直ちに攻撃するつもりです。しかし、人民解放軍は完全に不意を突かれ通信網をずたずたにされたので、ほとんど一発も撃たない間に戦意を喪失していました。ただ、ほんの一部の士気の高いものが密かに抜け出して民間人に化けてゲリラ活動を始めました。

場面は薄暗い部屋にモニターがずらりと並んだ自衛隊の情報管理センターです。橘一郎が加藤首相に説明しています。

「軍事的勝利よりもその後の占領行政の方が数倍難しいのはおわかりでしょう」
「かつてのアメリカ軍もそれで苦労したからね」
「ここからが本番です。我々はゲリラを密かに支援し、韓国の国力をそぎます」
「わざと韓国の味方をし、裏ではわが自衛隊を韓国軍に偽装して人民解放軍を攻撃して開戦させ、今は落ち武者となった人民解放軍ゲリラの支援か。極悪非道だな」
「それが現実の国際政治です。これで中国も韓国も疲弊します。漁夫の利です」
「そんなにうまくいくかな」
「サイバー歩兵は優秀ですがその後の治安維持の部隊が失敗します。というより・・・」
「また君の得意芸である攪乱工作で混乱させるのだな」
「そうです。不安定化工作です」
「ところで、この戦争はどう終わる? 肝心なことだぞ」
「もちろん、中国による日本占領で終わります。韓国はそのときには崩壊しているはずです」

韓国の占領行政は熾烈でした。秘密警察官を大量に動員して市民を監視させる一方、行政機構を乗っ取り、勝手に法律を変え税率を上げました。中国人をそのまま働かして搾取しようというわけです。一部の愛国的な中国人も抵抗しようにも誰が敵なのか分かりません。それに大人しくしていれば危害を加えられることはなかったのです。多くの市民は我が身かわいさに日和見を決め込みました。むしろときどき爆弾を破裂させるゲリラたちの方が迷惑でした。また、一部の中国人は占領行政に協力することで稼いでいました。

韓国の大統領は中国に替わって韓国こそが東アジアの覇者になるべきだと野望を繰り広げていました。

「それこそが我が日本を変革するエネルギーになるのです」
「うまくいってもらいたいね」
 橘と加藤はモニターを眺めながらつぶやきあっていました。物流の流れが表示されています。巨万の富が韓国へ流れていることを示していました。第一ラウンドは韓国の勝ちであることには間違いありません。


しかし、中国はそんなに簡単に音を上げる国ではなかったのです。










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最終更新日  2008年11月20日 10時44分59秒
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