倖和（サチナゴム）の妄想小説・・・

　トランプ氏がカネを出さなければ軍を撤退させると言いました。それを受けての橋下氏のツイートです。日本の自立につながるから歓迎ということです。我が子に自立を促す親の方がいいと言いました。
　
　言っていることは全くその通り。子育ての最終ゴールは自立した社会人です。しかし、何をもって自立というのか中味が問題です。我が子を自立させたつもりが孤立させた、そういう状態になっている親が増えているような気がしています。子供が学校や部活、塾などで家庭での役割分担を全く経験しないまま高校、大学そして就職と自立したつもりがどこか根無し草のようになっているのです。
　
　お手伝いをしていたとかそういう問題ではありません。家族の一員としてどれだけ貢献したかということです。今は生活が便利になりある程度の記憶力さえあれば簡単に学歴や資格を得ることができます。それで自立した気になっているから何か予想外のことが起きるとパニックになり取り乱すのです。
　
　家族は社会の基本単位です。今は経済の都合でかなりバラバラにされました。しかし家族という経験で責任を果たす、互いの至らぬところを赦し合う、そういった人を信頼し認め合うという基本を身につけることができたのです。その経験がベースにあってこその学歴であり就職です。
　
　自立を急ぎすぎるのは例えて言うなら打ち上げロケットの加速が十分でないうちに衛星を切り離してしまうようなものです。いわゆる宇宙速度というやつです。速度が足りないので狙いの衛星軌道に達せず落ちてしまいます。
　
　親が十分な社会的“加速度”をつけてやってから切り離せば子供は自身の“噴射”だけで軌道に乗ることができるでしょう。その親の加速度が十分ではない家庭が増えているような気がしています。でも親が早く楽になりたいから子供を追い出す…それを自立と勘違いしているのです。
　
　社会で子供を育てるという建前はいいのですが、今の現状はみんなで無責任になっているだけです。責任から上手に逃れる人が得するというか、出世できるような世の中になりました。
　
　橋下氏はそんな無責任な世の中を代表するような人です。言葉では一見実行力があるように思えるのですが、相手を黙らせるための実行力があるだけでした。そういう人がトップに立つ世の中で学校の教師の言うことを鵜呑みにしたらえらい目にあいます。そうなると家での“過保護”に活路を求めるしかありません。
　
　家は社会の最後の砦です。ここで十分な加速度を得るまでは甘えていてもいいのです。その代わり目の前の自分のできることをしたらいい。時には恥をかくこともあるでしょう。赤ん坊が歩くのが遅い、とか小学生なのに寝小便が治らないとかのように、世の中から遅れているようで焦るかもしれません。ですが、そのうちに自分らしい自立ができます。それを待つ我慢こそが親の努めでしょう。
　
　そのときどきの社会常識に囚われていると庶民は大抵ひどい目にあいます。
　
Destiny 体験版を遊びつくしてみた。
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↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります！
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by 倖和（サチナゴム）
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