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テーマ:今日の出来事(292569)
カテゴリ:社会
中村医師のしたこと、その思想は正しいです。立派と言えます。まともな水がなくてどんどん目の前で人が死んでいく。この悲惨さは言語に絶します。薬より水と言うのは実にシンプルな考えです。で、灌漑事業を立ち上げました。
が、悲劇的な結果をもたらしました。銃殺です。私は以前から彼の活動をニュースやネットで見ました。素晴らしいと感じる一方である種の傲慢さも感じていました。アフガニスタンの人がやらずに日本人がやってしまった事に根本の不幸があるのです。それも完璧に、です。彼自身は現地の習慣に通じ言葉も話せ持ち前のリーダーシップで事業を推進してきました。もし彼が明治日本におけるお雇い外国人技術者や学者だったならクラーク博士同様に銅像が立ったことでしょう。もっともイスラムでは銅像などという偶像はあり得ませんけどね。実際に感謝されてもいました。が、同じだけどこかに憎しみも買っていたのでしょう。彼の事業が強力にアフガニスタンに根付き出したからです。妬みが生じ始めた…それを彼はどこかで感じ取っていたかもしれません。裏切られても信じるという意味のことを言っていました。罰するより良いところを信じて待つ、まさに性善説の考え方です。でないとやっていけないところだったのでしょう。 灌漑施設は戦略目標、重要拠点となります。ここを押さえたらそこら一帯を支配できるのです。このままアフガニスタンが統一国家の体を成さないまま内紛が続けば中村医師の築き上げた灌漑施設そのものが争いの的になる可能性もあります。 彼が慈善事業ではなく営利活動を行なっていれば違っていたかもしれない。アフガニスタンの何かを交易で扱って大儲けするのです。多分それが麻薬になってしまうところが悩ましい。実際そう言う悪い外国人もいるでしょうね、きっと。 私自身は彼の事業に敬意を表します。が、その危険性も感じます。お金儲けに変えられない事業は行き場のない妬みを生みます。殺人事件に結びつきやすい。お金儲けなら利益をうまく分配する事で皆が喜ぶのです。成功している商売人は基本腰が低いでしょう。望まれる商品を生み出す事で人からの妬みの感情を流してしまう知恵があるのです。酷なようですがペシャワール会、中村医師は水をちゃんとするだけではなくそこからお金儲けの知恵を生み出すべきでした。あまりに善人過ぎたのです。正しいことだけをして隙がありませんでした。それは神だけに任せれば良い事だったのです。 中村哲医師のご冥福をお祈りします。 Destiny 体験版を遊びつくしてみた。 貴婦人の乗馬他 オーケストレーション にほんブログ村 ↑ストーリーをつくるのは本当に面白いです。これでオリジナルな漫画かイラストが書けるといいのですが・・・がんばります! もう一つのアリとキリギリス by 倖和(サチナゴム) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月06日 08時31分40秒
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