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二代目のお嫁さんなり

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2010年03月26日
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カテゴリ:本のはなしの巻

酔いがさめたら、うちに帰ろう。


漫画家、西原理恵子さんの元夫、鴨志田穣さんの本です。

西原さんと鴨ちゃんこと鴨志田さんが結婚するきっかけとなったジャングルの旅行記
「鳥頭紀行」という漫画を、実はリアルタイムで読んでいました。
「マルコポーロ」「UNO!」という雑誌があったのですが
(マルコポーロは、ホロコーストを否定する特集をぶちあげ、それがきっかけで
廃刊する事態となった「マルコポーロ事件」のあの雑誌です。
その時の編集長、花田和凱氏がマルコポーロの後、立ち上げた雑誌がUNO!ですねー)
これに連載されていたんですよね。

とにかく信じられないくらいハチャメチャで。人間としてそりゃダメだろって位、
飲んだくれで、オバカな連中のジャングル旅行記だったんですが
どうにもこうにもツボにはまりまして、ほんと毎号、楽しみだったんです。
西原さんもヘンだったけど、その時に同行したカメラマンの鴨ちゃんも
ものすごくヘンで、でも、戦場カメラマンだった過去とその後にタイで僧侶になった
彼の経緯を知ると、何だか切なくなったりして。

あれから15年くらいたったのかな?
すっかり西原さんの事も鴨志田さんの事も頭の隅っこの方に追いやってしまってたんですが
つい最近、西原さんのインタビューを読む機会があり、その中で
鴨ちゃんが亡くなっていた事を知りました。
え、うっそ。あの鴨ちゃん、死んじゃったの? しかも3年も前????
それを知らなかった自分に大ショック。鴨ちゃん死んじゃった事にも大ショック。

彼の足跡を辿るように調べたら、アル中で大変なことになってたとか、
腎臓がんと闘っていたこととか、西原さんとは離婚して、それでも腎臓ガンとの
闘いのなかで、西原さんが彼を受け入れ、再婚はしなかったけれど
最期の時まで一緒に過ごしていたこととかを知って泣けてきたのでした。

そして、今、西原さんが連載している毎日新聞の「毎日かあさん」の中では
鴨ちゃんがお父さんとして、相変わらずのキャラとして登場していることも。

あれ、本の紹介のつもりが、なんだか鴨ちゃんへの思い入れになっちゃったぞ。

で、この本はその鴨ちゃんがアル中でぶっ倒れて、何とかお酒を断ちたいけど
どうしても絶てなくて、奥さんと子どもとも別れて、実家に戻っても
やっぱり朝から飲んだくれて、どうにもならなくて専門病院に入院して
アルコール依存症を克服する話です。
フィクションだって書いてあるけど、ほぼ実話です。
そしてガンが見つかったことも、この本で告白しています。

これが非常に何というか・・・書いてあることは何だかなぁ、の内容なのに
必死にアルコールを何とか断ち切ろうという心の葛藤や、ダメダメな自分や
奥さんと子どもを愛してやまない優しさや、そういうものが
素直に描かれていて、とてもいい本でした。

42歳という若さで逝ってしまった鴨志田さんを思うと
何とも切ない想いでいっぱいになってしまうのですが
彼の想いや文章がこうして形になって遺されていることに
何だか感謝して、やっぱりちょっと泣けてきてしまうのでした。






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最終更新日  2010年03月26日 18時40分32秒
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