巡る季節にたね蒔いて🌿 流れる時間の中のひとり言
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数日の間暑い日が続きました。 今日は雲も出て涼しかったのでいろんなことがスイスイ運びました。 特に雨が降る前に床のワックスがけが終わったので気分もすっきり。 午後はプランターに入れる土をふるって少し植え替えもしました。 何事も調子よく進むと気分がいいですね。 快い疲れにほんわかしながら今夜はネパール旅行中にポカラで訪れた ヒンドゥバシニ寺院のことをお話ししようと思います。 毎朝生け贄を捧げるヒンドゥバシニ寺院 ポカラのレイクサイドで自転車を借り走りだしたはいいのですが、 前回お話ししたクリシュナ寺院での女性の祭りで時間をとってしまい、 しかもサヒド・チョークから5分も行かないうちに迷ってしまいました。 人にたずねながら来たのですがずっとゆっくりとした上り坂です。 日は高くなって暑いし疲れたので道端の草に座って一休み。 ちょうど前が小学校で子どもたちの授業中の声が聞こえました。 一人の生徒が「エー」と言うと全員で「エー!」といいます。 ビー、シー、ディ...と声は続きました。 きっと先生がアルファベットを指しているのでしょう。 左を見ると何人かの女性がミシンを使って作業していました。 日本からもミシンを送り女性に裁縫の技術を持ってもらい、 自立うながすプログラムがあったと聞きました。 少し休んでまた上り坂との格闘です。 30分ほど自転車をこいでやっとオールドバザールに着いたようです。 ここは昔チベットとの交易で栄えた街、レンガ造りの古い家が並んでいました。 その中にカトマンズの「切手になった窓」にも匹敵する美しい窓もありました。 ここから少し行くともうヒンドゥバシニ寺院の入口が見えてきました。 入り口前にはお供え物を売る店や露天の土産物屋もありました。 見上げると寺院の本堂(?)が丘の上に建っていました。 寺院前にはお金をくずしてくれる商人や占い師もいてなかなか面白かったです。 参道からは階段を登らなければいけません。 登りきるとすぐに男性が近寄ってきました。案内をしてくれるというのです。 値段は?と聞くと25ドルといいます。 交渉の結果1000ルピー、千円ちょっとに落ち着きました。 ガイドしてもらってよかったです。知らないことばかりでしたから。 境内の真ん中、菩提樹の下にはモンキーゴッドの祠がありました。 ガイドさんは「この神様は来た人に力を与えてくれるんですよ」と説明しながら 薬指で赤い印をいただく作法やお参りの仕方を教えてくれました。 大きな菩提樹の周りにはぐるぐると糸が回されていました。 なんでか聞いてみると、兵役や商売で家族を離れている夫や息子のために 安全と健康、早く帰れるようにこの木を108回まわって祈る時につけるのだそうです。 日本では除夜の鐘を108回突くのは有名ですよね。 108ってすごく不思議な数字です。 少し行くと殺戮神ドゥルガーの祠がありました。 この祠の正面では毎朝鶏やヤギがいけにえとして首をはねられるのだそうです。 中央の広場には王制が終わっても取り壊されず国王と王妃の像がありました。 近くにはサラサティの祠がありシタールを持った神様が安置されていました。 学問の神様で試験を受ける人や学生がよくお参りに来るそうです。 カーリーが祀られている祠の左手には鐘があり参拝者が鳴らしていきます。 祈りの後、祠から出るときは後ずさりしてでてくる人がほとんどでした。 庭を小僧さんたちがお掃除していました。 ここでも聞いたのは「ペンくださいませんか?勉強がしたいんです」という言葉でした。 寺院の内側に入ると囲炉裏のようになった所がありました。 結婚式があり新郎新婦が僧侶の前でこの火に結婚の誓いをしたのだそうです。 シバ神が祀られている新しい寺院に入る入口には頭上に鐘がありました。 参拝者はそれを鳴らしてから入りお祈りします。 なんだか日本の神社にある鈴と似ているなと思いました。 お祈りの後で少年僧が甘茶(ラッシー?)を振舞っていました。 シバ神や息子のガネーシャ等の見事な彫刻が扉にあり、 ガイドさんの説明なければ見落としたかもしれません。 その奥にはガネーシャ・カーリー・クマリの並んだ像がありました。 右隣にはコブラが祀られていてます。 これは「マゥルドゥンガ(聞き取り違ってたらごめんなさい)」と呼ばれるもので 丸型と四角型の2つがありました。 どちらにも9体の神像が乗っていて丸のほうは女神ばかりだということです。 たくさんの神様とそれにまつわる伝説、お祭り、いわれなどを教えてもらいました。 もしガイドさんについてもらわなかったら、どれが何の神様の祠かわからなかったし、 ただ「ふう~ん」といいながら眺めて帰るだけだったことでしょう。 これも説明なしでは「ただの椅子じゃん」と全く見過ごすところでした。 人々のために毎日僧侶(偉い坊さまでしょう)が祈る時に座る椅子だそうです。 その椅子の背後にはシバ神とリンガ、それに山の置物がありました。 それがあらわしている神話も話していただいてなんだか得した気分でした。 この寺院のお堂の中でも一番人気はクリシュナのお堂だそうです。 入り口上部にはクリシュナとラーマの像があり他にも見事な彫刻がありました。 だいたい1時間ほど寺院内の全ての祠とお堂を案内してもらって帰ろうとすると、 「5分位行ったところに仏教の寺院があります。行きますか?」と言われました。 案内してもらうことにした道すがら治水のことや物見やぐらのこと、 いろいろ話をしてもらったのですが、薬草のことも教えてもらいました。 名前は忘れてしまったのですが、左のは蚊除け草でこれからはヒルが出るので ヒル除けにもなるという草でした。 また右はネパリタトゥ(たぶん俗名)と言っていましたがシダの一種でしょう、 手の甲に乗せてパン!と叩くと葉の模様が写るものもありました。 そんな風に楽しく話をしながら仏教寺院も見学し帰路に着いたのは午後も遅いころでした。 ですが帰りはずぅ~と下りです。上り下りが反対じゃなくってよかった! いよいよポカラも次が最終日。 どんなお話が出ますやら、よろしかったらまた水曜日、お越しください。 今回も読んでいただきありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね。
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Schiaparelli de Cocoの気まぐれなブログへようこそ。 今日という一日は否応なく流れ去っていきます。そんな時間の中で留めておきたいこと…想うこと…まわりの動植物…過去や未来への瞑想…思いのままにつづります。