カテゴリ:季節 四季
漁師さんにとっては危険な風、春一番
前の晩から吹きすさんでいた風は朝になっても止みませんでした。 バイクに乗って海岸沿いの道路を行くと、標識に「波浪注意報」の黄色い文字。 後ろに車がいると風にあおられた時に接触しそうで怖かったのですが、 幸い最初の岬を曲がるまでは後続車なし。 御用邸前を通過するとまた正面から風は上体を押し上げ吹きつけました。 ゴーグルしてくるんだった! 砂と塩が目に入ります。 薄目にして砂つぶ手を防ぎなんとか駅まで到着、かなりあおられましたが。 漁師さんにとってばかりでなくドライバーにも結構危険です。 用事を済ませて午後に帰る時にもまだ南西の風はおさまっていませんでした。 それどころか道路標識は「波浪警報」に変わっています。 ![]() 陛下がよくお散歩なさる一色海岸にも白波が打ち寄せていました。 遥か先左手が一色海岸、右手の岬が長者ヶ崎です。 走行中は砂つぶ手が顔や目を打つので速度を落として進みました。 長者ヶ崎を過ぎると海はまた荒々しさが増したように思いました。 ![]() 松の枝は吹きちぎれんばかりです。三浦半島、長井から先が見えます。 あらら、いますよ、サーファーが。 ここではたった一人で海に挑んでいました。 ![]() 街道沿いのヤシの木も風にあおられ伸ばした葉を返されてしまっています。 標識は風でブルブル揺れていました。 ![]() 地元の駐車場から漁港方面を見ると高波が防波堤に打ち付けていました。 その手前、風波が薄くうねりの入るところにはかなりの数のサーファーがいました。 なんでこんな日に海に入るのでしょうか。 風と波を乗り切り沖に出て波を捉え、乗って帰る快感… こんな波を越えてパドリングしていくだけでも力を使い果たしてしまいそうなのに それでも挑んでいく。 そして荒波の上に立ち、うねる波を乗りこなして浜に帰る。 それがまた新たな荒波に向かっていく闘志を沸き立たせるのかもしれません。 海岸に立っている岩にも容赦なく風と波は打ってかかります。 ![]() これから何年もの先、この岩も打ち砕かれてなくなってしまうのでしょうか。 しかし波に立ち向かっていった闘志は、 打ち砕かれることなく燃え続けるのかもしれません。 それが困難であればあるほど、 越え難い波であればあるほど、 その波頭を超え、頂を取り、波の腹を思うままに駆けおりる… それを成し遂げた時の快感がふつふつと湧き、波に挑み続けるのでしょう。 ![]() 人の気持ちなどにはお構いなしに風と波は轟々と押し寄せていました。 泡だつ海は砂を巻き上げ飛沫を飛ばし、ひ弱なものをねじ伏せていきます。 それでも渦巻く流れの中でも必死にそれに抗い生きていくものもいるのですね。 どんなに風が吹こうと海が荒れようと そこにあったものが根こそぎ失われないでいるのを知ると敬虔な気持ちになります。 どんな小さなものでも生かされているのでしょうか。 今日も1日の終わりが迎えられたことを感謝します。 どんな偶然がこの命を奪ったとしても不思議はないのですから。 明日もまた生きていけるとしたら、その時を深く観じて過ごしたいと思います。 みなさまの毎日が豊かな日々となりますように。 最後までご一緒くださってありがとうございました。 ![]() ランキングに参加しています。 応援してくださいね。
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