カテゴリ:身近な動物
リスが倒れていたので手当てしました
防災工事が終わってすっかり様変わりした近くの崖にもう林はありません。 暖かくなってきたのでトンビがやってきますが、 巣を作る木は見当たらず悲しげに声をあげています。 窓の外からも悲しげな鳴き声がするので掃き出し窓を開けてみました。 するとぐったりとしている子リスがいるではありませんか。 近くにはニコニコしている(?)サバ猫が… 「何してるの!」と猫を追い払い子リスを抱き上げました。 心臓は動いている、息もしてるけど目は閉じています。 「あ-、いけない!冷たくなってきてる…」 すぐに部屋の中に入れ小箱にタオルを敷きホッカイロを入れました。 「しっかりね!もう怖くないからね」と撫でてもピクともしません。 あわてて緊急の集中治療室を作りました。 ゴミ箱の中に箱を入れてビニール袋で覆いストーブのそばへ。 しばらくしても動き出さないのでフラワーエッセンスのレスキューを飲ませました。
胴体が手のひらに乗るくらいの大きさでした。 そっと片手でつかんでスポイトで数滴口に含ませました。 するとまあ!首を動かして飲み込んでいるようです。 「そうだよ、がんばって元気になってお母さんのところへ帰るのよ」 と言いながら体を調べてみても外傷はありません。 口から血も出ていません。 木が切られてしまい、いつもと違った様子に迷子になったのかも。 開けた場所で登る木もなく隠れる草陰も見当たらない時に猫に襲われたのかもしれません。 そっと集中治療室のタオルの上に寝かせ様子を見守りました。 「そうだ!怪我や事故のショックを和らげるレメディも飲ませてみよう」 と思いつき蒸留水にアーニカを入れて溶かしました。
作ったものは遮光ビンに入れておきました。 そばで見ていると息が力強くなったように思えました。 水分も取らせたほうがいいと思い、また抱き上げると目を開けています。 華奢な前足の指は長くとても細くて頼りなげです。 のぞいている上の前歯は口のサイズからすると大きすぎるくらいです。 その歯の脇から作ったレメディを口に含ませました。 「あっ!飲んでる。ゴクゴク飲んでる(⌒▽⌒)」 するとピィーというような声をあげたのです! 「あぁ、動いてる!」 胴体をくねらすように手に中でもがいています。 「気が付いたんだね。よかった」 と言いながら今度はさっきよりたくさん飲ませました。 そっとタオルの上に置こうとしたのですがもう大変です。 必死で手から逃げようとし始めました。 なんとか集中治療室に押し込んでビニール袋の口を縛ったのでが… タオルの下に潜り込もうとしたり中を動き回ったりしています。 一時間ほどするとビニールを噛み始めました。 そして鳴くんです…「おかぁさーん」って言っているのでしょうか。 カシャカシャ…フォンフォン…なんと表現していいのでしょうか。 時々ピーと大声を出します。 「そうかそうか、みんなの所に帰りたいのね」 もう捕まえて何かを飲ませることもできない様子なので放す事にしました。 神社に近い崖でまだ林の残っている所まで集中治療室のまま行きました。 真ん中まで上がり地面に下ろしてガサガサと口を開けても…でてきません。 そのまま傾斜のある林の中において少し離れて見ていました。 10分ほど経った頃でしょうか、素早い影がそこから出て木に登って行きました。 あんまりよく見えなかったのですがなんだか大丈夫そう。 「もう猫と遊んじゃダメだよぅ」と声をかけても聞いているのかいないのか。 鳴き声も聞こえず気配もなく、午後遅い林に中にまだらな陽の光が射しているだけでした。 どうぞ子リスが無事に仲間の所へ帰れますように。 驚かすといけないのでゴミ箱は後で回収する事にしてそのままに。 何度も振り返りながら家に帰りました。 最後まで読んでくださってありがとうとざいました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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