ワクチンのムダ、7000回分も!
勿体ないもんだ。日本全国の自治体で管理不十分のために大事なワクチンが 7000回分も処分されてしまった。曰く、低温で保管すべきところを忘れて、 放置した国立病院機構大牟田病院や神戸市の接種会場。東京ではファイザー 製のワクチンを規定の2倍に希釈してしまって使いものにならなくなり廃棄。 しかしまあ、お粗末な管理をしている自治体が多いもんだ。自分のものだと 注意してやるのに、全体のものになると責任管理が曖昧になるという典型だ。 お役所には組織人として失格者が多いみたいだ。日頃の仕事ぶりが繁栄されて いる証左である。私なんか民間育ちだったから、いい加減なことをすると全部 自分に跳ね返ってくるし、いつも仕事には細心の注意を払っていたもんだ。 それで当たり前だったのである。だから物事はPlan, Do, Check(See)を常 に働かせねばならなかった。 モデルナ製のワクチンは常温管理でいいみたいだけど、ファイザー製のものは マイナス80℃の超低温保管を要求される。使うワクチンの制約を守るのが前提 だから、それを怠るというのは言語道断の仕儀となる。 まだまだ、ワクチン狂騒が日本のあちこちで起こっていくだろう。 「勿体(もったい)ない」は英語で言うと; What a waste ! とか It's a waste !が意味が近いようだ。 ひと頃この日本語の「もったいない!」が世界で広がって日本語のままに通用 する国が多かったように記憶する。”もったいない”はムダにしない、とか”大事 にする”とかの意味だから、世界に通用する言葉である。 子供の頃、ご飯やオカズを残したら母親に”もったいないことをしちゃ~ダメ” と言われたもんだ。ノートやエンピツなどの文房具を粗末に使うと”勿体ない” と叱られた。 日本では質素倹約は美徳だったのである。それが高度経済成長を遂げアメリカ 的に大量生産大量消費時代になり使い捨てが当たり前の様になってしまった。 精神的美徳は経済向上の前に脆くも消えていって了った。でも我々ジイサン、 バアサンの心の中ではまだその言葉は生きている。