病気と病院・・・・
どなた様も今日も一日、いい日でありますように・・・! この5~6年、私は行きつけの病院で前立腺ガンの初期的状態である旨の 診断を受けている。その判断は血液検査でPSA数値が10以上になったら 手術すると聞いている。私は現在7~8のあたりを前後していて、ずっと クスリを飲んでいる。 問題はこの数値の判断で、病院によって異なるようである。もう私の様に 7を越えたら手術せないかんという病院もあるようだ。問題は事後の状況で ある。手術をした知り合いはどうも排尿に不便を感じているようだ。 私が通う病院は医師が「どうですか?検査結果は7~8を上下していますが まあ、様子を見ましょう」と毎回おっしゃって、クスリを処方してくれる。 こんな話がある。82才になる知り合いの老人が、少々胃の調子をくずして 精密検査を受けた。20代後半と思われる医師は「このままだとガンに移行 する恐れがあるから手術しましょう」と診断したという。 何度も胃カメラを飲まされ検査、検査でつかれて、この老人は町の病院の門 をたたいたそうだ。すると初老の医師は老人の訴えにじっと耳を傾けてから こう言ったという。「手術の必要などまったくありません。食べたいものを お食べなさい。ただし栄養のバランスと消化のいいものを」その一言で老人 はすっかり元気を取り戻し、食欲も出てきたらしい、散歩もするほど生きが いも回復した。そしてその足で病院に出向き事情を話して、今後ともお見捨 てなきようと頼んだという。 恐らく若い医師の判断も正しかったかも知れない。が患者は82才の老人であ る。昔から医者は仁術と言われる。若い患者であれば将来を考えて手術に踏み こむのは正解かも知れない。町医者はその辺を判断したのだろう、その結果、 患者が元気を取り戻したのは正に仁術なんだろう。 病気になったら先ず病院、されど病院である。私たちは自分の判断で病院を 選ぶ権利がある。セカンド・オピニオンと言われるが、これは大切なことだ と思う。どの病院でも同じ判断であったなら諦めるより仕方がないが、そう でない場合だってある。やしきたかじん氏もガンで亡くなったがあの病院の 治療が正しかったかは別の問題であろう。 さて本日で2023年(令和5年)も終わります。今年も有難うございました。 来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。