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June 27, 2022
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テーマ:世界の歴史(89)
カテゴリ:読書
歴史

この説は面白いです。
こういう出鱈目を私たちは散々暗記させられて勉強させられてきたのでしょうか😂
いくつか引用します。

歴史書とは、よく観察されなかった事実に、後日捏造した説明を伴わせる創造的記述にほかならないのである。───中略─── ヘラクレスや仏陀やイエスやマホメットのような、人類史に重要な役割を演じた偉人の生涯について、少しでも真相を知っているか? 十中の八、九までは知らないのである。それに、実際のところ、彼等の正確な伝記などは、さして肝要ではない。群衆に感動を与えた人物とは、伝説上の英雄であって、現実の英雄ではないのである。


英雄の伝説が群衆の想像力によって変貌させられるには、数世紀の経過を要しもしないのである。その変貌が往々数年のうちに行われることがある。今日われわれは、歴史上最も偉大な英雄の一人の伝説が、五十年足らずのあいだに幾度も変化したのを知っている。



仏教、キリスト教、回教などの創始、宗教改革、フランス大革命、また今日では社会主義の憂慮すべき侵入のような、歴史上の大事件はすべて、群衆の想像力の上に及ぼされた強烈な印象の、直接あるいは間接の結果なのである。


歴史に関しては、特にナポレオンをボロクソに書いていて笑いました。
以前は習った歴史をだいたいは律儀に信じていたと思うのですが、ここ数年で覆る事がありました。
それにル・ボンが念を押してくれたかなーと思います。(笑)


ドストエフスキー

なんとこの本もドストエフスキーに言及されていました。
イワン・カラマーゾフでしょうか。

もし群衆に無神論を信奉させることができるならば、この無神論は、宗教的感情に特有の偏狭な熱情を伴って、外形的にはたちまち一種の宗教となるであろう。これについては、ささやかな実証哲学派の進展が、一つの珍しい例証を提供してくれる。それは、あたかも深刻なドストエフスキーが物語っているあの虚無主義者に似ている。その虚無主義者というのは、ある日、理性の光に照らされると、ささやかな礼拝堂の祭壇を飾っていた神や聖者の肖像を破って、大蝋燭の火を消した。そしてときを移さず、破棄した肖像のかわりに、無神論哲学者数名の著書をおき、それからうやうやしくふたたび大蝋燭に火をともした。彼の宗教的信念の対象こそ変ったが、その宗教的感情にいたっては変化した、と真にいえるであろうか?


amazonレビューなどを見てもコレに言及されてる方はおらず、イワンかなあと思うのですが確信は持てません😅
無神論も《無神論》という宗教になってしまうと言われてしまうと(ノ∀`)アチャーて感じです。


フランス革命

ここ数年読んだ本『フランス革命』がかなりのポイントになってます。

純理の示すところに従っては、社会を徹底的に改造できないということを発見するために、二十年間に数百人の人間を殺戮し、ヨーロッパ全土を混乱に陥れねばならなかった。専制君主たちが、彼等を歓呼して迎える民衆に高い犠牲を払わせるものであることを実証するためには、五十年間に、二回の破滅をきたすほどの経験が必要であった。しかも、その経験は、結果が明白であるにもかかわらず、十分に説得力を持っていなかったように思われる。しかし、最初の経験は、三百人の人命を犠牲にし、外国軍の侵入をまねいた。二回目の経験は、領土の分割と、常備軍の必要とをもたらした。三回目の経験は、数年前にあやうく試みられようとした。が、いずれいつかは必ず試みられよう。厖大なドイツ軍が、一八七〇年以前にとなえられていたような、一種の無害な国民軍ではないことを一般に承認させるためには、われわれにあれほど高い犠牲を払わせた恐ろしい戦争を必要としたのである。保護貿易主義が、それを受け入れる国民を遂に破滅に導くことを認めるためには、たびたびの不幸な経験が必要であろう。こういう実例は、幾つでも際限なくあげられるであろう。


これはヒトラーも書いてたと思うので、影響を受けた点かもしれません。

群衆の心を動かす術を心得ている弁士は、その感情に訴えるのであって、決して理性に訴えはしないのである。


まだ続きます。

こちら札幌でも昨日は30度超えましたが、まだまだ爽やかです。
本州は40度の所もあったりで6月なのに辛そうですぽっ
お身体大事に過ごしてくださいね。

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Last updated  June 27, 2022 08:50:06 PM
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SEAL OF CAIN@ Re[1]:あけましておめでとうございます。(02/04) アラネアさんへ あけましておめでとうござ…
アラネア@ Re:あけましておめでとうございます。(02/04) えっと~、あけましておめでとうございま…
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