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テーマ:アニメあれこれ(26156)
BLACK BLOOD BROTHERSの第7話を見ました。
関西でも地上波のMBSで深夜にBBBの放送が始まりましたね。 今回もゼルマンが登場していて良かったです。 3巻まで読み終わったので、どこがカットされたのか比較しながら見てます。 第7話 銀刀 河原に座っているジローとアリス。 「ジロー、君はもっと周りに目を向けなきゃ」 「向けていますとも。そうでなくてはあなたの護衛役など務まりません」 「そういう意味じゃないよ。う~ん、何て言うのかな…。君は水って強いと思う?」 「水、ですか?いいえ」 「川は?」 「強い、のでしょうか?」 「なら、海はどう?強いと思う?」 「強いといえば強いのかもしれません。ですが、そもそも強い弱いという問題ではないでしょ」 「うん。海にまでになっちゃうともう強いかどうかなんて問題じゃなくなっちゃうんだ。同じ水なのにね。血も同じだよ、ジロー。僕らはそういうものなんだ。僕らの本当の価値は水でなく、海にたゆることにあるんだ」 「海に、ですか?」 「そう。ジローは海になれるかな?」 「精進します」 ミミコのアパートの部屋が爆発した。 「良かった…」 「何が良かったと言うのですか!?こんな卑劣な真似をされて…」 「だってほら、吹き飛んでるのって私の部屋だけじゃない?ボロいボロいって文句ばかり言ってたけど、基礎は案外しっかりしてたんだ。ちょっと感動しちゃった…」 「な、何を言って!?」 泣き出すコタロウに、ミミコが泣いていないのに泣く資格はないと言うジロー。 事情聴取などを受けるとかえって面倒なことになるので離れると言うミミコ。 「いい、ジローさん。これからカンパニーに行きます。上司に報告して、然るべき対応をしてもらうわ。安心して、たとえ上司が駄目だって言っても必ずあなたたちを特区に住まわせてあげる」 人ごみの中をジローとコタロウの手を引いて歩いていくミミコ。 「…いいでしょう。オーギュスト・ワイカー、吸血鬼のなんたるかを骨身に刻み込んで差し上げます」 船の上にブルーシートを被せて隠れていたザザはオーギュストがこんなに早く動くなんてとここでバレたら台無しだとストップウォッチを見た後、望遠鏡でミミコのアパートを見ています。 そして、ヤフリーがいなくなっていたので慌てるザザ。 そのとき、姉から電話がかかってきます。 ミミコと陣内が通された部屋は極力証明は抑えられていた。 床はワインレッドのカーペットで、いくつかのソファが並んでいた。 向かって右側にケインとブラックのニット帽にジャージ姿のゼルマンがソファに腰掛けていた。 ゼルマン足を組み、両手はズボンのポケットで見るからにやる気がなさそうである。 向かって左手には張雷考とセイがソファに腰掛けていた。 そして、真正面にはカンパニー会長の尾根崎が座っていた。 「よく来てくれた。自己紹介はいいよ、葛城ミミコくん。アパートの件は聞いた。気の毒に思うが、君が無事で何よりだった」 「ありがとうございます、会長」 マスコミにどのようにしたか尋ねる尾根崎に、張はガス漏れ事故として納得させ、部屋の住人は本土に旅行中で留守だったということにしていると答える。 「ミミコ、申し訳ない」 特区最年長の古血のセイの謝罪に尾根崎や張、陣内が無言のまま動揺を見せる。 「調停員にトラブルは付きものです」 「…貴様からも何か言うことはないのか」 硬い声で咎めたのはケインだった。 「ふん、『銀刀』はあの馬鹿を逃がしたらしいな」 「はい。運河に飛び込んだもので」 「斬っちまえばいいものを。だらしねえ奴だ」 「何だ、その態度は!?」 「煩いぞ。奴は俺の部下じゃない、知ったことか」 ケインはオーギュストに相応の代償を払わせると言う。 そして、今話し合うべきなのは第二、第三のオーギュストを生まないための方針を検討することだと言います。 オーギュストに血を吸われた人間の後片付けをしようと抱きかかえると、突然目の色を変えて暴れだします。 抱きかかえていた男性は噛まれ、九龍の血統に変化してしまう。 「我々は『銀刀』望月ジローを特区に受け入れるつもりはない。混乱を招くと分かっている人物をあえて定住させるわけにはいかない」 「そりゃいいや。ならば奴は俺がもらおう」 「それがどういう結果を招くのか分かっているのか?」 「悪いな、お前より長く生きてるが、予知夢の類はまだ見たことがない」 張が口を二人の話が途絶えた隙を突いて挟む。 「…珍しいですな。日頃世俗から遠ざかる貴方が、仲間になどとは」 「ふん。今日会ったが、なかなか愉快な男だったしな。弟の方なんて傑作だぜ?お前も会ってみろよ、『杭打ち師(パイル・キラー)』張。元吸血鬼ハンターなら噂ぐらい耳にしてるだろ?」 賢者の血には手を出さないように言う張は不文律だったと思うとも言います。 「人聞きが悪いな。俺はただ『銀刀』に興味があるのさ」 緋眼のゼルマンが何故若造を気にかけるとケインが尋ねる。 「仲間思いだな、ケインくんは」 「何が言いたい!?」 「惚けるな。分かっているだろ。香港の英雄だの、賢者の血統だの、俺にとってはどうでもいい。だが、『始祖殺し』となれば話は別だ」 「ゼルマン・クロック」 部屋の重量が倍加し、口を慎むように言うセイ。 ミミコは立っていられず、陣内に支えられる。 そして、陣内はセイにお手柔らかにと言う。 力を抑え、大丈夫かと尋ねるセイにミミコははいと答えます。 すると、コタロウの声が聞こえてきます。 ケインは通すように言います。 「ああ、ミミちゃん。大変なんだよ!!兄者出ていっちゃった」 「出てって…どこに?」 「『ちょっと殴りこみに行ってきます』って。笑ってたけど目が恐かった」 「前言撤回。兄貴の方も傑作だ」 尾根崎は鎮圧チームを10分以内に出すように指示します。 「待ってください、ジローさんを攻撃するつもりですか!?」 「今、問題を起こそうとしてるのはジローだ」 「だって、そんな…」 「我々は吸血鬼同士の戦いを世間に知られることを恐れているのだ。極論すれば、バレさえしなければたおえ殺し合おうと関知しない」 陣内はミミコの肩に手を置く。 「何をしている?吸血鬼がトラブルを起こそうとしている。ならばそれを調停するのが私たちの仕事じゃないかね。望月ジローは君の担当だ。さっさと行って彼を説得してきなさい。これは命令だ」 ミミコはコタロウと一緒にジローを止めに向かうのだった。 ミミコが去るのを見送った後、ゼルマンは茶化すように口笛を吹く。 「小気味良いねぇ。なぁ、陣内。あの娘に『銀刀』を迎えに行かせたのはあんたなんだそうだな?それは偶然、あの娘の手が空いてたからか?」 「…さぁ、どうだったでしょう。なにぶん夜も明けきれない時間で寝ぼけていましたから」 「ふん、狸め」 立ち去ろうとするゼルマンを止め、本来の議題に入ろうと言う陣内。 陣内はスクリーンにアジア系の男性の顔を映し出す。 「ジョアン・曾。昨夜特区に侵入を試みた九龍の血統です」 第7話後半へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 23, 2006 10:10:47 PM
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