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テーマ:アニメあれこれ(26137)
カテゴリ:魔法科高校の劣等生
天保異聞妖奇士の第23話を見ました。
説二十三 印旛沼古堀筋御普請 アトルは突然、大きな人型をした妖夷に囲まれてしまう。 そして、異界に飲み込まれてしまうという夢を相変わらず見ていた。 「私はまだここにいる…ぅ…」 下総国 印旛沼普請現場 印旛沼の工事中に相次いで水が氾濫するような事故が発生していた。 それは黒坊主という妖怪の仕業だという。 「親父、皆、黒坊主が出たぞ。俺はこれから江戸に向かう。黒坊主の噂、もっともっと広めてくる。そうすりゃ、お上だって印旛沼に目を向けて下さる。無駄な普請止めて下さる。だから…」 病気になっても帰れず、粗末な小屋に閉じ込められていたのだ。 同日・江戸城 「水野様も酷い真似をする。印旛沼から江戸湾への掘割普請は難事、先日の見積もりでは全て終えるのには三十万両かかるとも」 「水野様は天下を案じられてのこと。喜んで、指図役として印旛沼普請に向かいます」 鳥居は印旛沼普請がしくじれば、その責を取られるが、そうまでして水野に尽くす必要があるのかと言われる。 「では、どうせよ?」 「印旛沼に行かずとも、良い方法がある」 「代わりに上知令でございますか」 「そうだ。兄上が今進めている江戸大阪四方十里の土地を全て幕府のものにせんとする上知令、それがどれほどの無法であるか、お主の口より上様に申し上げよ。そうなれば、兄上は立場を…」 「小さい…小さいなぁ。わしが印旛沼に参るわ。誰に命じられたからでもないわ。この国のためじゃ!!フハハハハハ!!」 工事を中止させるため、江戸へやって来た太作という少年は瓦版屋を探していた。 だが、岡っ引きに瓦版はお上に背くものだと言われる。 「だから大抵の読売はどいつも顔を隠しているんだろうが。お前、そいつらに何を頼もうと?番屋に来い!!」 こけた太作の持っていた筒のようなものを岡っ引きが拾っていたが、その筒を取る狂斎。 「嫌だねぇ、弱い者苛めは」 岡っ引きが狂斎に気を取られている隙にアトルが太作の手を引いて逃げていきます。 「大雨、泥、休みなし、と来たところに罹病か。印旛沼の普請は難事と聞いていたが、ひでぇもんだな」 「俺達はお役人の命でかき集められたんだ。帰りたいと言っても病くらいじゃ許しも出ねえ。でも、今度は違う」 「この化け物・黒坊主が出るって言うんだろ?」 「あぁ、俺も見た。皆、見たんだ。沼から突然ザバッと現れて、泥がドドン!!稲光がボバァ!!」 「ホントかね」 「あぁ。でも役人は取り合っちゃくれねえ。だから俺は江戸に来たんだ。こんな化け物がいるって瓦版で広めりゃ、お上の耳にも入るだろ?そしたら、あんな普請も終わる」 「そんな面倒しなくても妖夷を倒せばいい。この神室はな、そういうのに詳しいマブがいるのさ。化け物退治に詳しいのがな」 「お願いだ、その人のところへ連れていって下さい。俺達を、俺の親父は仲間達を助けて下さい!!」 太作から、黒坊主の噂を聞く奇士達。 「印旛沼の黒坊主ですか」 「今度は俺達も連れて行ってもらいますよ」 「印旛沼に出張る件について、上に伺ってきた」 「では、早速」 「だが、奇士は関わらん。関わらぬ!!」 だが、放三郎は妖夷退治に動こうとしない。 工事が中断すれば、鳥居耀蔵の失脚に繋がるので、妖夷を見逃すという。 『お前の望みは何だ?妖夷を殲滅することか?違うな。妖夷はこの世の始まりより在りしもの。絶えることはない。お前は妖夷退治に蘭学の知恵を用い、蛮社弾圧を撤回させたい。水野・鳥居が失脚すれば、それはなる』 「何ですか、そりゃ!!」 「敵の敵は味方か」 「御頭、しかし…」 「話は終わりだ。印旛沼の妖夷についてはそもそも存在するかどうかも解らぬ」 「助けてくれ。そう泣いて縋ってくる子どもがいた。妖夷は異界から来る。異界が人を惑わすために。なら、それを倒す。それが奇士だ」 「竜導…」 「違ったかね?」 「道中手形だけはお願いできますか?」 「宰蔵、お前は残れ」 「何故だ?」 「小笠原様の傍にいてやれ」 「傍にいてやれってどういう意味だよ…」 天保十四年 九月四日 放三郎の制止を聞かずに、印旛沼へ向う往壓。 「侍の子が勝手に江戸を離れてよいのか?」 「狩野の弟子だ。写生旅行と願えば許される」 「まただ…」 「俺もだ、往壓さん」 「日光で感じた気配か」 太作達の普請小屋に着くと、誰もいなかった。 「酷い…こんな所に病人を…」 「赤痢か。そんな吹き曝しで治るはずもない。死んで埋められたってことも…」 「お願いだ、皆を助けてくれ!!」 「解ってる、助けてやるよ」 元閥は旅の行者からもらったというお札を見つける。 そして、元閥は皆に内緒で別行動を取る。 お札が赤く光り、妖夷が現れる。 印旛沼の普請現場で、太作の父達は皆、蝦蟇の妖夷になっていた。 「言ったろ、お札をもらってから皆、変になったんだって」 黒坊主は作業を遅らせ、普請がなくなれば故郷に帰るためにでっち上げられたものだった。 「あぁ、そうだよ。最初は嘘だった。なのに親父達は本当に化け物になっちまった。だから、あんた達なら親父達を元に戻せるかと思って…」 「ねぇ、往壓、何とかしてやって。黒坊主は嘘でも妖夷はいたじゃないか!!」 鳥居達が奇士の邪魔をする。 「何故俺達に任せない!?」 「こいつらは人と妖夷が合わさったものだ。中身は人よ」 「人と妖夷が合わさってるだと!?どうすりゃ離れる!?お前達が人なら俺の言葉を聞け!!待て、待てよ。落ち着いて聞いてくれ。お前達を妖夷にしたものは何だ?そいつが解れば…」 「親父達は言ってる。こんな所はもう嫌だ。病も泥もねえ、楽しい別の所に行きてえと」 「異界…」 「こいつら、異界を開こうとしてるんだ」 元閥の前に漢神使いが現れる。 「西の方々ですね」 お札は新たな首を目覚めさせるために配ったものだという。 「普請を止めろ!!皆、病に苦しんでいる!!」 「いいや、止められぬ、印旛沼が一度氾濫すれば利根川一体が水没する。多くの田が潰れ、利根川を通る荷が江戸に来なくなる。この普請はそれら災いから民を救うためだ」 「嘘だ!!」 「嘘じゃねえ」 「この堀が完成すれば、万が一、異国の艦隊に江戸湾が封じられたとしても江戸の民が干上がることがなくなる」 「これじゃ、まるでお前が正しいみたいじゃないか!?」 「そうだ、鳥居が正しい。こいつはいつも倹約倹約で民を苛めていても、それでも今言ってることは正しい」 「そうだとも。そして妖夷と化したものは普請を妨げる悪!!」 「往壓…そいつを斬れ!!妖夷達は悪くない。皆、仕方なかったんだ…」 「今は異界が先だ。異界に行ってどうする!?国に帰るんじゃなかったのか!?」 往壓は異界を開こうとする妖夷と化した人達に攻撃する。 往壓はガマには蛇だと雲七に言われ、竜も蛇も似たようなものかと、竜の角を出して妖夷を串刺しにする。 そして、その体からお札を取り出すと、妖夷と化していたもの達は死んでしまった。 「あの札の力で生き延びていただけだったのさ。札は妖夷の力を失えば、もう生きていられない」 「往壓…これでも鳥居は間違っていなかったのか!?異界を求めるのは悪いことか?答えろ、往壓…。助けてやると言ったじゃないか!!」 「止めろよ。この世には答えのない問いがいくらでもある。仕方なかったんだ」 太作は自らお札を口にし、胸にも貼って妖夷となる。 鳥居が妖夷と化した太作を斬るのだった。 「何てことを…。鳥居、お前1?」 「責めるべきはその札を配っていた者ではないのか?」 「何で人は死ぬ?何で苦しむ?こんなものに何の意味がある?」 アトルは止めるのも聞かず、異界への扉が開いている川へ入る。 そして、水が噴きあがると大きな妖夷が現れ、その上にアトルが立っていた。 次回、「後南朝幻想」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 17, 2007 08:34:23 PM
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