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テーマ:アニメあれこれ(26129)
カテゴリ:咎狗の血
ヒロイック・エイジの第16話を見ました。
第16話 幾つの定めを越えて 地球圏に到着する人類連合艦隊。 地球上に存在する資源などたかが知れておる。この青き星も連中には大した価値もなかったか…」 「人類の故郷…。…!?いかん、予定よりも6秒遅れておる。各々、星に見惚れておらず、気を引き締めよう」 「ビー、英雄殿は?」 「覚醒の兆候はありません、マスター」 「もう一人よりも早く目覚める可能性は?」 「データ不足により不明です」 「姫様は心配ないと仰っているが…」 エイジとメヒタカはカプセルの中で眠っていた。 「もし、敵のノドスが目覚めて暴れだした場合…」 「クルーの生存は限りなく0に近い数値です」 「それくらい分かっておる」 アルゴノートにニルバール達も追いついてきました。 「これが人類発祥の地…」 『ようこそ聖地へ。露払いは済ませた。安心して後続を呼び寄せろ』 「狂乱するノドスを鎮め、敵を退け地球へ辿り着くとは立った一隻で果たしたとは思えん功績だ」 『我が姫君と悪運の賜物だな。すぐにでも評議会に報告すべきだが、陛下達は?』 「丁重に軟禁して差し上げている。いっそ宇宙の塵と消えた同胞達のもとへお送りしたいところだ」 『残念だが、姫様はそう願うまい』 地球を見つめながら感慨深く頭を垂れるアタランテスとは対照的に、メレアグロスは銀の種族への報復を新たに誓うとともに、ディアネイラにも復讐することを誓う。 「ではメヒタカは死んだというのか?」 「力尽きるまで戦った。銀の種族と結んだ契約通り」 「まぁいい。生きていれば戻ってくる。己の種族に滅んで欲しくなかったらな。今度も狂乱を抑えようとして負けたな。力を尽くさず勝てる相手か?カルキノス」 「お前が命じるなら狂乱してでも戦おう」 「あ!?あたしが戦えればお前など不要だ」 「ユティの怒りは当然だ五人目のノドスに対し、三人がかりで失敗したのだから」 「お前が無事で安心しているだけだ」 「メヒタカは無事だろう。あの五人目、エイジなら敗北した相手を殺さない」 「私はプロメ様の元へ行く。ユティの腹いせを避けたければ今のうちに慰めておけ」 銀の種族はプロメのもとで鉄の種族についての検討を始めていた。 「ユティ、お前の怒り、この命を賭して戦うことで宥めよう。お前を戦いから守ることが俺の契約の定めだ」 「私がお前を頼ると思うか?」 「契約など…」 銀の種族のプロメはそう考えてはいないが、ロム・ローやその大多数は鉄の種族が今後とるであろう行動を予見し、殲滅すべき種族ということを再認識していた。 手が震えているプロメの元にレクティがやって来ます。 「プロメ様」 「一族の不安が私に委ねられました」 「不安?」 「私達を導く黄金の種族が去っていった不安、怒り、恐れ、それらと向き合うべきだとは誰も考えない。感情を委ねることを覚えたが故に導きから遠ざかるとは誰も…。あなたの不安を感じます、メヒタカを強く思う心を」 「メヒタカにはまだ一つだけ定めが残されています。未来を知るという黄金の種族が実現しない契約を残すとは…」 「示されたのは契約の数だけ。それを定めた私達にも実現するかは分からない。未だ解き明かせない黄金の種族の真意を見出すことがあなたに定められた契約でもあるのです」 「私には何も見えません…」 「共に考え、見出しましょう、私達の定めの果てを」 「はい、プロメ様…」 「人類よ、我らの手に地球を取り戻した今こそこの一世紀に渡る悲しみと屈辱の報復を、我らの生存を脅かす青銅の種族、そしてまた銀の種族の星へ攻め込み、我ら人類が強靭にして誇り高き種族であることをこの宇宙に示…」 音を消したモビード。 「軍事的才能は欠片もないが、政治的な派手さは一級だ。そう思わんか?ニルバール」 『ふん、評議会が結論を出したぞ』 「ノドスはアルゴノートに所属し、連合艦隊より独立、艦隊は引き続きメレアグロス陛下が指揮するも実質的な総司令官はアズ・アゾート艦隊に出戻りのニルバール中将閣下というところか?」 『貴様はどんな魔法を使った?』 「何、陛下達が指揮権を奪われて拘束されたなどといった事実はなかった。その方が評議会の体面上好ましいと進言したまでだ」 『お陰で私は古巣に戻れ、非常事態という名目でいつでも全軍をディアネイラ王女の元に結集できる。貴様こそ辺境で野垂れ死にしかけた男とは思えん』 「我が生涯をもって奉るべき姫君のためとあらばな」 「兆候が見られました、マスター」 「どっちだ!?」 『どっち…?』 アルゴノートでは眠っていたエイジが遂に目覚めました。 「ディアネイラ」 「はい…」 「夢の中にもディアネイラがいた、笑ってた」 「きっとあなたがこの船に戻ってきてくれたからです。エイジ…っ…」 イオラオスもワープしてエイジの元にやって来ます。 「目覚めたか!!エイジ…」 ディアネイラがエイジと笑顔で話しているので入るのを躊躇うイオラオスだが、アネーシャは今なら大丈夫だと言います。 「それもエイジのお陰か…。いつまでも負けておられぬ。相手に不足なしだ」 「ノドスと本気で張り合おうなんて、この宇宙できっとあなただけよ」 「おかしいか?」 「あなたらしいわ、イオラオス」 同じくメヒタカも目覚め、慌てるテイルとメイルだが、昔の私達とは違うと攻撃するも全く効果がない。 そこにエイジ、ディアネイラ、イオラオス、アネーシャがやって来ます。 怯えるメヒタカに近づいていくエイジは手を差し出します。 「やっつけ合うのはお終い」 「え?もう戦わなくていいの…?」 微笑むエイジに涙するメヒタカを優しく抱きしめます。 「メヒタカ・ポレ。ボレ族のメヒタカです」 「ユーノス王家の長女にしてアルトリア星系の主、ディアネイラです。私達の和解を受け入れて下さったポレ族のノドスを歓迎いたします」 「それはあなたと契約するということ…?」 「いいえ、あなたがどのような契約を定められているか教えて下さいますか?」 「銀の種族に従う限り、ポレ族は繁栄する。ノドスとして力を尽くすまで銀の種族に従う。そして、銀の種族のノドスが危ない時は助ける。この3つです」 「銀の種族のノドス?その方も同じような契約を定められているのですか?」 「彼女…ユティは8つ契約があります。他の2人、カルキノスは4つ、レクティは5つ、僕とアルテミアは力を尽くして戦ってエイジに負けたから…もう銀の種族には従わなくていいはずなんです」 「あなたの種族はどうなりますか?」 「僕がここにいることを知れば…ユティが僕の種族の星を滅ぼすかもしれない…」 「銀の種族に逆らえば自分達の種族を滅ぼされると…?」 「だから他の2人も逆らえません。それにユティは…僕達よりももっと強い…。きっとエイジよりも…」 「「…!?」」 「あなたの種族について案じる事はありません。私達は青銅の種族の発祥たる惑星タウロンへ向かいます。同じ星系にあなたの種族の住む星があります」 「僕に一緒に戦えと?」 「いいえ、私の願いはあなたがノドスの力を使わないで下さること。代わりに私達があなたの種族を守ります」 「本当に…?」 「この戦いは私達人類と銀の種族のもの。本来、他の種族は巻き込んではならないのです。戦いが終わるまで誰にも見つからぬよう安全な星にいて下さい」 「みすみす2人目のノドスを手放すか…」 「慈悲深き決断、流石姫様」 「この船にいてはいけませんか?」 「いいえ、何故ですか?あなたが滅ぼされるのは嫌だから。本当に僕の種族を安全にしてくれるのならあなた達の為に戦ってもいい」 「自らの種族の為、心を犠牲に戦い続けた英雄の思い、決しておろそかにはしません」 アルゴノートは地球を離れ、出発するのだった。 次回、「報復の軍勢」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 25, 2007 05:12:27 PM
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