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カテゴリ:BLOOD-C
ロザリオとバンパイアの第2話を見ました。
第2話 夢魔とバンパイア 『前略、母さん、父さん。入学した陽海学園の学生寮は一人部屋でホッとしました。何故かというと…」 学生寮の生徒達は皆、妖怪なので寝ぼけて変身が解けていたりするのだ。 『そう、ここは妖怪の妖怪による妖怪の為の学校なのです。はぁ…』 元の世界に戻れるバスが来るのは一ヵ月後なので月音はそれまで人間だとバレないように学園生活を過ごそうとしていた。 「あ。おはよう、月音」 「お、おはよう、萌香さん」 砕蔵をコテンパンにしたのは月音だと思われているようであった。 「ねぇ、月音。妖怪ばっかりの学校で寂しいと思うけど困った事があったら何でも言ってね。私が力になるから」 「萌香さん…」 《こないだはいきなり怖いバンパイアに変身して驚いたけどやっぱり萌香さんって優しい…」 寝坊して朝御飯を抜いてきてしまった萌香は月音の首筋から血を吸うのだった。 「傷も残らなくて、そんなに痛くないからいいんだけどでもやっぱり萌香さん、バンパイアなんだよな…。もし、こないだの怖い方の萌香さんが本性だったりしたら…。俺、この恐ろしい学校でどうしたらいいんだ!?」 「誰か…」 「あの…?」 「急に眩暈がして…。あ、すみません、手を貸していただけませんか?」 「大丈夫ですか?」 黒乃胡夢を支える月音だが、胡夢に胸を押さえつけられる。 胡夢を保健室に連れて行く月音。 《可愛いけど、この子妖怪なんだよな…》 急に胡夢が月音の胸に倒れ掛かってくる。 「すみません、私、生まれつき体が弱くて…時々発作的に胸が…」 「胸が?」 「こんな風にギューッとはち切れそうになっちゃうんです。ボヨーンとなって、ギューッとなって、ほらこんなに…」 胡夢に胸を何度も押し付けられる月音。 「月音くん、私の目を見て。私、黒乃胡夢、仲良くして下さいね」 萌香をライバル視する胡夢と出会った月音は、彼女が持つ見たものを魅了する“魅惑眼”の力で、胡夢の虜にされてしまう。 「そうだ、妖怪も人間も関係ないんだ!!」 胡夢に抱きつく月音だが、心とは別に体が動いていた。 「月音…その人誰なの?」 「やだぁ、同じクラスじゃないですか。ねぇ、月音くん」 「そう、そう同じクラスの…」 胡夢を更に強く抱きしめてしまう月音は胡夢と一緒に授業が始まるので教室へ戻ってしまう。 「待って、月音!!」 「嫌だよ、俺待たないよ。だって、萌香さん、俺を朝御飯代わりにするんだもん」 「…!?」 《え、何で俺、こんなこと萌香さんに言ってんだ?》 「やだぁ、ひど~い。朝御飯代わりだなんて、また食べられないように早く行きましょう」 「あぁ、そうだね」 「あなた、バンパイアなんですってね。一部じゃ噂ですよ、赤夜萌香さん。私、あなたに宣戦布告しに来たの」 「宣戦布告って?」 「あなたね、この私の大いなる計画にとって邪魔なのよ」 「計画…?」 「そう、この学園の男子生徒全員を私の恋の奴隷にしてしまうという陽海学園ハーレム化計画!!」 「え?」 「それがサキュバスであるこの黒乃胡夢の描く完全無欠な計画」 「あの、自分の正体を明かすのって校則違反なんじゃ…」 「なのに!!赤夜萌香、この学園の男共はこの私にじゃなくあんたに夢中になっちゃったのよ!!」 「それより、校則違反は…」 女の魅力で負けるはずがないと萌香に宣戦布告した胡夢は月音を奪うことで萌香をコテンパンにしようと決めたらしい。 「そんな…月音は関係ないじゃない!!」 そこに現れた月音は萌香に謝ろうとしていたが、魅惑眼で胡夢の虜に再びされてしまう。 「月音、その子から離れて!!」 「え、何で?」 「何でって、その子危ないのよ」 「そんなこと…」 「さっき気がついたんだけど、月音くんとってもいい匂いがするのね。そう、まるで人間みたいに」 「…!?」 「彼の血、美味しいんでしょ?あなたは月音くんを朝御飯代わりとして利用しているわけね」 「違う!!利用だなんて、私は…」 「そっか、それで萌香さん、俺と友達になろうって言ったんだ」 《朝と同じだ、何で思ってもない事を…!?》 萌香は傷つき、その場から逃げ出してしまう。 「赤夜萌香、敗れたり!!」 萌香を泣かせたことですっかり上機嫌な胡夢。 「俺、萌香さんに謝りに行かなきゃ」 「待って!!落ち込んでるんだよね、月音くん。大丈夫、私が慰めてあげるから」 月音はサキュバスの魅惑眼で操られているだけだとロザリオから声が聞こえた萌香。 サキュバスに唇を奪われると死ぬまで虜となり、精を吸い尽くされると聞いた萌香は急いで月音の元へ向かう。 月音は胡夢に押し倒されていたが、やはりキスは出来ないと言う。 「そんなに、あの女がいいの?私がこんなに尽くしてるのに、本当は恥ずかしいことだってしてあげてるのに!!もう、頭来た!!あの女に関わる者を皆ぶち壊してやる!!」 月音に襲い掛かろうとしていた胡夢の元に萌香が駆けつける。 「いいわ、二人まとめて殺してあげる」 胡夢の長い爪は木を簡単に斬り倒してしまう。 月音は萌香のロザリオを外し、萌香を覚醒させる。 「待たせたな」 「これが…数少ないSクラスの大妖怪・バンパイアの本当の姿!?」 「噂が本当かどうか、その身で確かめてみるか?サキュバスの娘よ」 「冗談じゃないわ、負けるわけにはいかないわ。私には一族の運命を担った重大な使命がある!!」 しかし、簡単に蹴り飛ばされてしまう胡夢。 羽根と尻尾を引き千切って倒されかける胡夢を萌香から庇う月音。 「お前はその女に騙された挙句、殺されかけたんだぞ?」 「もう十分だよ…。胡夢さんも悪気があってやったわけじゃないし」 「何故そんなことが分かる?」 「だって、胡夢さん根っから悪い人には見えないんだもん。きっと仲良くなれる、今の萌香さんと同じように」 「青野月音、お前は誤解しているぞ。私はお前の血を横取りされたくなかっただけだ。もう一人のおせんちな萌香と違ってな」 ロザリオをつけて優しい姿に戻る萌香。 自分の身を呈して守ってくれた月音を生涯一人だけの運命の人に選んだ胡夢。 次回、「魔女っ子とバンパイア」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 12, 2008 08:17:54 AM
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