獣神演武の第22話を見ました。
第弐拾弐幕 帝都錯綜
「こ、これは…!?」
「先日捉えた、五神闘士の女が持っていた物だ」
「麟盟が!?」
「いずれ処刑される身だ、形見に持っていてやれ」
劉煌は
麟盟が持っていた短剣を
趙香から渡される。
「さぁ、お抜き下さい」
慶狼は
汰臥帝に本物の賢嘉爛舞を抜かせるが、
汰臥帝に抜くことは出来ない。
高官と
汰臥帝の前で賢嘉爛舞を抜いて見せた
慶狼。
捕まった
麟盟の所に、
劉煌が現れる。
「君が持っていてくれたんだな?」
「形見のつもりだったの。でも、あなたは生きていた…本当によかった」
「麟盟、私の所に来い。私と共に慶狼閣下に御遣いするんだ」
「何言ってるの!?」
「君は近いうちに処刑される。私は君を失いたくない。慶狼閣下への忠誠を誓うと言ってくれ。麟盟、そうすれば私が君を守る」
「出来ないわ」
「何故だ!?このままでは君の命は…」
「きっと、皆が助けに来てくれる。あなただって知ってるでしょ!?岱燈くん達がそういう人達だって!!」
「信じているんだな」
「劉煌はどうなの?慶狼のやることが本当に正しいことだと思ってるの!?私…見てしまったの、その短剣の秘密。父親を信じたい、違う?」
「そうかもしれない。だが、慶狼閣下の目指すものが私の理想と重なったのも事実だ」
「まだ、そんなことを…」
「現に賢嘉爛舞はあの方を選んだ」
「え!?」
「始まるんだ、慶狼閣下による新たな賢帝国の歴史が」
汰臥帝は失脚したけれど、
侘姫はそれでも一緒に付いていくと孔凋に話す。
「お父様と一緒に暮らしたい、ずっとそう思っていました。でも、ごめんなさい、お父様。私は陛下のお傍にいたいのです」
岱燈は自分も賢嘉爛舞を抜いたことを皆に話し、
虎楊は
岱燈が何らかの理由で資格を失ったと知る。
岱燈が皇帝になるのを拒否した為、賢嘉爛舞は
慶狼を選んだのだ。
「俺のせいか…俺のせいでみすみす慶狼を皇帝にしちまうのか」
「どちらにせよ、時間の問題だったさ」
「待て、髭野郎が皇帝になったら汰臥帝はどうなる!?」
「まぁ、大人しく皇帝の座を譲れば命は助かるだろうが…」
「譲らなかったら?」
「譲位を拒むってのか?そんな肝の据わったこと…」
「アイツは俺と約束したんだ。立派な皇帝になって、この国を良くするって」
「譲位しないとなると慶狼は躊躇わず汰臥帝を殺しだろうな」
慶狼は
汰臥帝に譲位を迫っていた。
だが
汰臥帝は
岱燈との約束を守るため、頑として受け入れなかった。
このまま譲位しないとなれば、
慶狼は
汰臥帝を処刑するかもしれない。
意を決した
劉煌は
慶狼の元を訪ねる。
「慶狼閣下、皇帝陛下を処刑するというのは真ですか!?」
「それがどうした?」
「お考え直し下さい。既にことはなりました。これ以上、無益な血を流す必要は…」
「血は恐怖を呼び、恐怖は支配をより強固にする」
「しかし…皇帝陛下は閣下の義理のご子息。親が子を手にかけるなど…」
「くどい」
「閣下!!…父上。あえて父上とお呼びします」
懐から短剣を取り出す
劉煌。
「まさか…お前は慶煌か?」
「本当はずっと黙ってるつもりでした。ですが…」
「劉煌…いや、慶煌よ。覇道を歩むため、お前を捨てた。許せ」
「え!?」
「汰臥帝の処刑は取り止める」
「真ですか!?」
「この件はお前に一任する」
「父上、ありがとうございます」
ニヤリと笑う
慶狼。
汰臥帝と
侘姫は、統悠寺に幽閉されることになった。
だが、
汰臥帝の命運が未だ
慶狼に握られている状況に変化は無い。
慶狼は
汰臥帝の処刑を止めると言ったにも関わらず、
趙香に殺せと命令を下していた。
それを隠れて聞いていた
将鶴。
弟である
汰臥帝と捕らわれている
麟盟を救うため、
岱燈達と渦津団は
虎楊が作った気球に乗り統悠寺に向かう。
気球を使って、
鳳星がかく乱し、
岱燈らも気球に乗って到着する。
燕紀が
麟盟を助けることに成功し、
岱燈は
汰臥帝を助けるも囲まれてしまい、孔凋との一騎打ちとなる。
呆気なく倒し、
虎楊と劉匠が現れ、さらに闘核を助け出す。
虎楊と
将鶴は対峙するも、
虎楊は退却する。
一行は気球に乗って脱出したが、
劉煌が
岱燈の乗る気球に穴を開け、気球は落下していく。
「劉煌ぉぉぉぉ!!」
次回、「激突」
獣神演武DVDvol.3
獣神演武DVDvol.4
獣神演武DVDvol.5