セキレイの第4話を見ました。
第四羽 出雲荘奇談
「ここにいたんだね、クー…」
草野が繁殖させた植物園の緑を元に戻す
椎菜。
「データ上ではどこにでもいる冴えない浪人生。なのに羽化させたセキレイが既に二羽。これは実に興味深いと言わざるを得ませんですね」
そんなある日の夜、出雲荘の大家である
美哉と一緒に寝ていたはずの
草野が、御手洗でオバケを見たと
皆人の部屋に逃げ込んでくる。
髪が長くて眼鏡をかけた女性が鏡の中で笑っていたと怖がる
草野。
「
それって…」
「
細女さん」
「
あ、えっと…分かんないなぁと」
「
きっとクーちゃん寝ぼけてたんですよ。この出雲荘に幽霊なんか出るわけないじゃないですか」
夫の月命日に
美哉が墓参りに出かけたので、昼食は
結と
草野が超大盛りのカレーライスを作ってくれる。
「やはり見れば見るほど冴えないお方…。なのにこの乙女な胸のトキメキは…」
草野を捜していた
椎菜と、出雲荘へ向かっていた
ユカリがぶつかってしまう。
「ごめんなさい」
「…!?しどけない物腰、目元、唇、どこをとっても儚げな美少年!!怪我、怪我しちゃったの!?」
「いえ、あの…」
「見つけたわよ。ちょこまか逃げ回っちゃって。あんたを連れてかないと私がマスターに怒られるんだから」
「嫌だ!!クーをいじめた人の所になんか僕は行かない!!」
「もう聞き分けないな。じゃあ、少し痛い思いしてもらっちゃおうかな!!」
「何すんのよ、あんた達!?」
「あの…」
「よく分かんないけど大丈夫、お姉さんが守ってあげる」
――このざわざわするような気持ち…
ユカリは
椎菜を連れて逃げるのだった。
――この人、もしかして…
皆人は植物園での戦闘後、負けて鶺鴒紋の消えたセキレイはM・B・Iに回収され、葦牙と一緒にいれなくなると
結から聞いていた。
「ねぇ、結ちゃん、教えてほしいんだけど…あの植物園で言ってたこと…負けたセキレイは葦牙と一緒にいられないって…。結ちゃんも他のセキレイに負けたら俺の前からいなくなっちゃうの?」
「そうです」
「…!?」
「それは変えられない絶対の定めです」
「そうだね、最初にM・B・Iの社長も言ってたもんな。鶺鴒計画っていうゲームだって。そりゃそうだよね、ゲームならゲームオーバーになっちゃえば終わっちゃうよね…」
「違います!!ゲームなんかじゃありません。私の気持ちは、皆人さんへのこの気持ちはゲームなんかじゃありません。結はずっとずっと皆人さんのお傍にいたです」
「ごめん、ごめんね、結ちゃん」
「だから私、絶対負けません。負けませんから!!それに私達セキレイにもご褒美ががあるんです。最後に残ったセキレイは一番大好きな人と永遠に嫁ぐことができるんです。だから心配しないで下さい。その日まで結は絶対に負けません」
「キーッ!!あの方とあんなに親密に…。あ、まさかこれは…鶺鴒紋が火照ってこんなに…。セキレイの心と体の秘密、この身をもって謎を解くしかないようですねぇ」
買物に出た
結を、
松の衛星が上空から攻撃して足止めをする。
その間に、入浴中の
皆人に
松が迫る。
「だ、誰!?結ちゃん!?背中は流さなくっていいって前に…。……!?ホントに誰!?」
椎菜を連れて部屋までやって来た
ユカリ。
「ちょ、あの…誰ですか!?」
バスタオルを肌蹴た
松に鼻血を垂らしてしまう
皆人。
次回、「水ノ鶺鴒」