鉄のラインバレルの第17話を見ました。
#17 機械じかけの呪い
矢島は
理沙子や
浩一達と朝食をとっていた。
「矢島、治療ってどこで受けてたんだ?今になって急に戻って来たのってどういうこと…」
「浩一、俺は帰って来たんだ。それじゃダメなのか?」

「お友達の様子は?」
「矢島の…。おかしいよな、生きていてくれて嬉しいはずなんだよ…けどなんか…薄情なのかな、俺…」
浩一達はJUDAを奪還したもののマスコミにテロ組織扱いされ、孤立無援の状態に陥る。

そんな状況を打破すべく、特務室の
遠藤シズナは“JUDAイメージアップ大作戦”を提案する。
「理沙子、お前…今幸せか?浩一を連れてったのも、街をこんなにしたのも全部JUDAの仕業だ。お前はそれでいいのか?」
「浩一が信じて頑張ってることだもん、何があったとしてもあたしはそれを信じるよ」
「俺が幸せにしてやる…」
「え!?」
「何も心配しなくていい、俺がお前と浩一を助けてやる。今度こそ必ず」
「矢島…?」
シズナの提案した作戦はJUDAが平和団体であることをアピールするビデオを撮影し、世界に配信するというものだった。
そこでコスプレカラオケ大会が行われるのだが、
理沙子と
美海は
浩一を巡って女の戦いが繰り広げられる中、
浩一がアニソンが得意だと知った
絵美はアニソンを歌おうと曲を探していた。
「羨ましいよな、女の子も選び放題だもんな…。いいよな、正義の味方は」
矢島は今の
浩一の姿を見て悩む。
「あの矢島さんはやっぱり何かバラードを歌うんですか?」
「あ、俺は別に。そもそも俺は部外者なんだし…」
「そんなことありませんよ、矢島さんの事故は僕達の責任ですし、早瀬さんだってあなたのことがあったからJUDAに入ったんですよ」
「…!?」
先にトイレにいた
矢島の元に
浩一がやって来る。
「浩一、それがお前がなりたいと思っていた正義の味方なのか?特務室に早瀬軍団か。俺には今のお前が祭り上げられて調子に乗っているようにしか見えない」
「帰って来るなり説教かよ。そりゃ俺は馬鹿で考えなしでお前を死なせるようなことにもなったよ。それは本当に…申し訳ないと思ってる。けどな、色々あったんだよ!!お前が死んでから色々」
「そうみたいだな、世界は得体の知れない連中に支配されて街はゴーストタウン同然。助けはどこからも来ない、お前達に協力してくれる人は誰もいない。なのにお前は女の子に囲まれてヘラヘラして、何が正義の味方だ。お前は何もできてない、何一つ守れてやしいないじゃないか。そんな中途半端な奴に理沙子は託せない」
「…!?」
「正義の味方を気取ったところで実際に世界を救えないのなら何の意味もない!!浩一、無理する必要なんてどこにもない。元々お前は巻き込まれただけじゃないか、俺の仇討ちなんてどうでもいい。ラインバレルを降りて理沙子の元に帰ってくれ」
「黙れ!!お前に何が分かる!?いっぱい死んだんだぞ、俺の前で米軍の連中も社長も、お前も!!仇討ちじゃない、俺が戦ってるのはもうそんな理由じゃないんだ」
「浩一、落ち着け」
「何だよ、いきなり帰って来て偉そうに!!俺にまた何もできない昔に戻れっていうのか!?」
「そうじゃない、俺はただ現実を見ろって言ってるんだ」
「正義の味方にならなくちゃいけないんだよ、俺は!!」
「考え直せ、浩一!!その力はお前を殺したんだぞ、その力が世界を救えるわけがない!!」
「…!?私は…私は…」
「君のせいで全てが狂い始めた。城崎絵美さん、君がこの世界に来たせいで俺達は…君のせいで…」
「止せ、矢島ぁぁ!!矢島、おま…!?違うよな、違うって言ってくれよ…」
矢島は
絵美を連れ去り、アパレシオンを召喚する。
「俺をアパレシオンのファクターにしたのは加藤久嵩、その引き換えに与えられた任務は城崎絵美を拉致すること。どうやら総司令は正しかったようだ。浩一、理沙子…。彼女を取り戻したかったら此処へ来い」
矢島はディスクを残し、飛び去っていくのだった。
次回、「メメント・モリ」

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鉄のラインバレルvol.4
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