岡崎独自の紀元節
昭和36年2月11日
岡崎で第1回紀元節
前記木曜会の趣旨に賛同して市総代会が全市に呼びかけ有志で挙行する。
昭和38年 紀元節復活の陳情集め
市内一円 約1万名分、国に陳情書提出
昭和41年2月11日
岡崎で第6回紀元節 有志
昭和42年2月11日
岡崎で第7回紀元節 有志
事実上この推進者は福岡町の故金山貫先生。
終戦時に一四烈士が自決なされた大東塾に連なる先生です。
建国記念日岡崎奉祝会立ち上げ
(木曜会奉祝実行委員会主催)
○国民の祝日「建国記念の日」として
追加制定 昭和42年
昭和42年2月11日 建国記念の日 第1回 岡崎奉祝祭を執行
奉祝定規実行のための組織内容事業の検討
昭和46年2月
建国記念の日奉祝参加団体をまとめて実行団体木曜会と命名
会長は市総代会長、参加団体の代表が実行委員となる。
経費は参加団体の寄付金などで賄う。
国、自治体主催で奉祝行事が実施されるまで我々が主催続行する。
自治体主催で行事が行われるまでがんばることが決議されている。。
以上の流れで岡崎の建国奉祝祭が実施されてきたのであった。
紀元節回復運動をふりかえって
昭和36年の2月12日東海新聞(現在の東海愛知新聞)に岡崎初の「建国記念式典」が伊賀八幡宮において開催されたと大きく写真入で紹介されています。子ども会約百名にタコを渡したとある。
豊橋のパレード記事も。まだ建国記念日が復活する前の話です。それからずっと建国記念日制定を熱き思いで訴え続けてみえたのです。
当時、県下九会場にて同様の奉祝祭が開催されていた。
昭和三十七年には奈良、橿原神宮から東京奉祝会場まで、御神火行進をなされたとある。伊勢神宮、熱田神宮の御神火を拝受し、静岡に渡す。三重県から受け継いだ御神火をむかえ、熱田神宮に入り奉戴奉告祭、市内パレード。後岡崎、豊橋、浜松へとお運びする。
独立後十年余。国家復興の願いがこのような形で燃え広がる。負けたといえども復興の祈りが全国の名もない皆様に手で形となり、ついに昭和42年に建国記念の日として紀元節が復活したのでした。
なお、当時実施の愛知県内奉祝行事は名古屋市、岡崎市、犬山市、刈谷市、小牧市、豊橋市、一宮市、守山市、木曽川町の九会場。隣県では静岡が十会場、長野県五会場。岐阜県四会場。三重県一会場。奈良は十二会場と記録があります。
敗戦国日本が必死に復興の道を歩んでいくのは昭和天皇のご姿勢と、それに応え申し上げようとの官民一体の必死の取り組みの結果でありました。神々が生きていた。悠久の歴史が日本復活の指針となっていたのです。
建国記念日の復活は敗戦に打ちひしがれた国民市民が日本精神を復活する,自信を獲得する象徴的な出来事であったのです。
先人の国思う心を受け継ごうとする国民の思いの結晶こそが紀元節の継承であったのです。神代からの清き明き心を継承しようとする思いが君民一体となってこの日を復活させたのであります。
しかしながら世は昭和元禄をむかえ、経済至上主義の中で西洋の価値こそ文化文明であるとの風潮が蔓延、地域共同体意識は薄れはじめたのです。少子高齢化核家族化の波の中、日本人の高い精神性は継承されず、教育界は左傾化し、国旗の掲揚も推奨されぬ時を迎える。
大学もマルクス主義が支配し安保反対運動などを経て世代の断絶が憂慮された時代となった。勢い建国祭開催市町村は減少し、一時期は岡崎と豊橋の二会場になってしまいました。
しかし2度にわたる大震災を受け、利己主義的個人主義では我らの未来はないと気づいた人々の中から教育の再生、日本の伝統への回帰が叫ばれ始めました。
我らの国はこのままでよいのか。一〇年ほど前に有志の皆さんが立ち上がり、今一度僕らの国の良さを見出そうとの動きが出てきたのです。この実施の主催者は戦後生まれの皆さん。大きな運動へと広がりをみせてきました。
名古屋での開催を皮切りに豊田豊川などにて開催がなされはじめました。
昨年は岡崎・豊橋・名古屋・蒲郡・碧南・西尾・知立・愛西・刈谷・日進・安城・大府・豊田・高浜・安城・豊明・尾張旭・武豊町の十八市町にて開催されるところまできたのです。豊川は残念ながら休会。
残念ながら今年はコロナ禍で講演会までなされるのは一一会場となってしまいましたが。
このうねりは官庁主導ではなく、大組織の創り出したものでもなく、意識を持った、郷土を愛したいとする方々が主催して進めてきた活動であると言えましょう。
明後日の岡崎はデイスタンス規制がかかり、三〇〇名はいれる会場がなく、無念の不開催決定。事務局としては無念の思いでいっぱいであります。
よって邪道ではありましょうが、有志主催の建国祭として「岡崎奉祝祭」にご迷惑をかけない形で実施することにいたしました。チラシも作らず、ブログでの公開案内です。
三島義挙五〇年の節目を、そして昭和天皇への不敬を止め得なかった非力を恥じ、建国祭の命脈を保つためにも、開催を決め、有志主催で行うことにしたものです。
講師は元楯の会会員で作家の村田春樹先生。
演題は「紀元節をお祝ひし日本建国の精神に思ひを馳せる」