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2016年07月16日
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カテゴリ:怪談
夏なので怪談を。

『てのひら怪談 辛卯(ポプラ文庫)』収録。選:加門七海先生)。



An ancestor's visit

 It happened while my mother was in the hospital due to terminal cancer.
 As she had a terrible bedsore, I was rubbing her back while she was lying on the bed.
 She then told me:
“Ah, our grandpa calls for me.”

“Grandpa” means her father who died in the previous year.
“What on earth are you saying, mom? It's not possible.”
 As soon as I replied so to her, I heard a bang. Then, I automatically turned towards the door, but I found nobody there.
 After that, the door opened slowly.
“Phew! It's you, sister.”
 My sister was totally pale when she entered in the room.

 A few days after the funeral, my sister told me:
“At that moment, I saw our grandpa rubbing our mother's back…”

=====

おむかえ

 母が末期癌で入院していたときのこと。
 {床}(とこ)ずれがひどかったので、ぼくは母をよこにして背中をさすっていました。
 すると、
「あ、じいちゃんがむかえにきた」
 母が言ったのです。

 じいちゃんというのは、前年に亡くなった母の父のことです。
「なに言ってんだよ母ちゃん、そんなことないよ」
 ぼくは言い返しました。直後バタンッと音がしました。ぼくは反射的にドアのほうをみました。だれもいませんでした。
 すこしして、ドアがゆっくり開きました。
「なんだ姉ちゃんかよ」
 入ってきた姉は、真っ青な顔をしていました。

 葬式が終わって、数日経って、姉がおしえてくれたのです。
「あのとき、じいちゃんが母ちゃんの背中さすってた」



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<ほっと一句>

病室でいびき合戦しています








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最終更新日  2016年07月16日 20時01分28秒
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