三井物産---「エネルギーおよび金属資源部門」突出の商社から、バランスのとれた商社へ変貌中か?
【決算】3月 【設立】1947.7 【上場】1949.5 【特色】三菱商事と並ぶ総合商社の雄。鉄鉱石、原油の生産権益量は商社断トツ。インフラ等にも強み 【連結事業】鉄鋼製品3(5)、金属資源11(34)、機械・プロジェクト6(2)、化学品18(2)、エネルギー30(10)、食料・リテール12(2)、他19(2) 【弱含み】鉄鉱石が価格高満喫。原油、石炭などエネルギーも想定以上。関係会社株減損こなし最高純益。13年3月期は穀物軸に食料が続伸。オートリース改善。が、石炭など資源価格が反動安。純益小幅減。 【投融資】11年度7000億円は12月末で7割実行。が、最大5000億円超のチリ銅公社向け融資は、対象案件が三菱商事に売却され公社が売却元を提訴。長期化も。(会社四季報2012年3月発売号より)------------------------------------------------------------【上記の感想】上記は、三井物産(8031)について書かれたもの。保有銘柄であり、GW明けの7日に決算発表を予定しているので、見ておきましょう。まず、2007~2011年の業績等を見てみる。単位は、百万円。売上高/15,357,656/17,009,056/15,347,925/9,358,379/9,942,472営業利益/308,900 /374,828/394,671/144,513/317,003税前利益/330,140/402,004/247,307/126,040/272,697当期純利益/301,502/410,061/177,607/149,719/306,659売上高営業利益率/ 2.0%/ 2.2%/ 2.6%/ 1.5%/ 3.2%売上高は、2011年3月期の増収に転じている。利益も、2011年3月期に増益に転じている。次に、関連過去日記(2010年8月9日付け)を読み返してみた。すると、「エネルギーおよび金属資源部門」が全社の純利益のほとんどというか、年によっては他部門の赤字を埋め合わせている、と書かれていた。さっそく見てみよう。2009年3月期 137.0%2010年3月期 97.9%2011年3月期 73.0%これを見ると、2009年3月期は、同部門が黒字で、他部門が赤字だった。2010年3月期は、ほとんどの利益を、同部門が稼いでいた。2011年3月期は、同部門の利益貢献度が低下した。ざっと見たところでは、「海外」部門が伸びていた。これはこれで、良いだろう。次に、2012年3月期の3Qを見てみる。金額が大きすぎて、何が何だかわからないというところですが、売上高は、3Q実績 7,839,096百万円(6.4%増)通期予想 11,500,000百万円(15.7%増)前年比を見ると、3Q実績は6.4%増に過ぎないので、本当に15.7%増まで伸びるのかいなというのが、率直な感想。ちなみに、この売上高予想は、当初予想(2011年5月26日付け)のままでした。最後に、株価と指標を見ておく。現在値は、1235円予想PERは、5.14倍実績PBRは、0.99倍予想利回りは、4.45%