北 重人著「蒼火」 文芸春秋
著者は1948年山形県酒田生まれ。建築関係の仕事をしていたようだが、50歳頃から小説を書くようになったらしい。これは男の小説だ。前半は時代ミステリー、後半はサスペンス、その手法は鮮やか。框、悋気,竈、褪める、誑かす、三和土、棗、靄気、蟠り、顰める・・・などの言葉がふんだんに出てきて、イメージがどんどん膨らむ。これぞ時代小説。いい時代小説作家を見つけた。
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Last updated
2006年06月15日 20時14分58秒
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