2022（令和4年） 11月 30日 の 気まま日記
数日前の新聞（毎日新聞）に、興味ある論考が載っていた。
11月27日朝刊 2面 「時代の風」の 藻谷浩介氏の論
「虚構の共有」 「集団的認知症にご注意」
なる論考である。
時あたかも 内外情勢は混沌とし、ウソとマコトが入り混じって
何を信じたらいいのか... 情報過多がそれに輪をかけて...
氏の論考に、いちいち「うんそうだねえ...」と 納得しながら
拝読した。最後に 氏は こう言う。
「自分の脳は共有された虚構を信じ込む仕組みになっている」 と
認識し常に事実と条理の世界に戻る訓練だけは重ねていきたい。
早い話が ＷＣサッカー ドイツ戦の後 コスタリカ戦の負け
を誰が予想しただろうか... コスタリカのスペイン戦での負けを
見て、日本が何点差で勝つかが大方のワイドショーの論点だった。
在るサッカー評論家は「ドイツに負けてコスタリカに勝った」と
思えばいい...って まあ確かに 嘘の嘘は真実ともいえるからね。
そして「好事 魔多し」とも云うし、身びいきを非難するつもりも
ないから 確かに「集団的認知症」ではないのかもしれない。
次の試合頑張ろう！
それはさておいて...
我々の周りのあふれかえる「虚構」のかずかず...
そういえば 虚構のお金？仮想通貨？ の化けの皮が剥がれて
来たみたい... 仮想は所詮 仮想だから...
統一教会の虚構はいうまでもない...
虚構の共有に浸りきっている自民党諸氏などは「集団的認知症」
と云えるのかもしれない。
岸田首相の「新しい資本主義」の虚構は一夜にして一剥げ落ちた。
巨額の国債発行 30兆円の財源 防衛費倍増どうするのだろうか？
以前に私は 月夜のタヌキがお金をばらまいて踊りまくり...
夜明け目が覚めたら葉っぱの中に埋まっていた...という寓話を
書いたような気がする。 夜明け間近か かもしれない。
この日の毎日新聞 藻谷氏の論稿の下の書籍広告にいわく...
「お金に働いてもらう！ ほったらかし投資」...
タヌキの本の広告が載っていた。 なんだかなあ...
中国では ゼロコロナに伴う「強権」政治の綻びが見え始めた。
これなどは「虚構の権力」の典型と云えるのかもしれない...
虚構の権力の下で、実は 香港・ウイグルなどでの人権無視の
政策の下で、マコトの力が蓄えられてきた... って事じゃない
だろうか？ 頑張れ！ 中国人民！
さて 私の身近では、湯水のごとくテレビから流れてくるＣＭ
アンチエイジングの薬からサプリメント・健康器具・健康法に
至るまで...まさに「虚構の共有」を求められている。
やれ 肉を食え、青魚を食え、野菜は一日何グラムだとか
発酵食品がいい...パンは食うな...酒は一日一合 休肝日をつくれ
などなどチャップリンの「モダンタイムス」を彷彿する情報過多。
知らず知らずに侵されている食物の中の化学物質...こんなことを
毎日聞かされて... それを信じる自分がいる事も事実だ。
数え上げればきりがないくらいの お節介？ 「虚構の共有」を
させられている。
藻谷氏の論に 食い物の事は書いてなかったが、私がハタと気付か
された事がある。それは 鉄道の地方路線が危機というか、見直し
を迫られている..と云う事に心を痛めていたのだが...知恵はなし...
藻谷氏は「鉄道は有料なのに、一般道を自動車が走るのはなぜ無料」
と...目からウロコだよ...「一般道路」は全て収入ゼロ 大赤字なのに
ローカル鉄道は廃線やむなし..」 知らず知らずのうちに自動車神話
の虚構に戦後の日本経済は侵されていた。
交通インフラ＝社会的共通資本を根本から見直す 事も大事だろう。
原子力神話 防衛神話 財政神話（ＭMT） 食料神話 ...
はては民主主義神話...1票イコール3票だという司法の判決まである。
赤木さんの奥様の訴訟に対する大阪地裁の判決は何だ！
大岡越前様に変わって欲しい...
なんだかなあ... 情報に翻弄されつつある、私を含め老人が置かれた
状況を「集団的認知症」だなあ... と感じてしまったのだ。
集団的認知に加え、私個人の認知症が加わったら...
どうなるんだろうか？ やれやれ 想像するだけでおそろしい...
2022. 11. 30.
2割農民
