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2割農民の気まま日記

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2022年12月22日
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2022(令和4年) 12月  22日 の 気まま日記

  暦では 今日は冬至だと書いてある。 どうりで朝いつまで

たっても明るくならない...  小雨のパラつく冬至の朝である。


さて 季節の話題ではない...  明るくない話ではあるが...

「運転開始から40年以上経った原発の再稼働」を政府が決めてから、

関西電力美浜発電所の原発3号炉は再稼働を許可され、動いている。

「原発再稼働の差し止め」を求めた裁判に対する大坂地裁の判決が

出た。 判決曰く「老朽化対策や国の審査に不合理はない...」

安全性に問題ない」だそうだ。つまり 古くても動かせ! と。

「大丈夫だよ...」という実に無責任な判決だ。

話は1950年代に迄遡らねばならない。 歴史的な経緯の話である。

普通 一般的機械に関する経年劣化は、使用年数に応じた経験と

蓄積があって、おおかた予測は付くものである。  

会計上では減価償却という制度があって...まあいいや...話が長く

なるので... 兎に角「経験則」という人間の知恵がある。

しかし原発という機械は約40年以上の稼働経験はゼロ、日本での

原発の40歳以上は未経験の機械分野である。 前人未到の分野に

関して裁判所の「まあ 大丈夫だろう...」的な発想はどうなのか?

未経験の時代を政府を信じて国民は生きなさい...と大阪地裁はいう

ちなみに 我が ふるさとの浜岡原発は私が高校卒業するまでは

影も形もなかった...その後出来た。私は故郷出てから 60年以上

経つので​劣化して...私という機械の再稼働はとても無理...​ 
      なんちゃって余談。(原発には後期高齢者?まで働け!というのか?)

世界でも 原子力発電所の老朽化歴史は数十年の歴史しかない。

....この事はまず掴んでおかねばならない 歴史の知識である。

事は 1950年代の、アメリカからの原発売り込みに始まる。

広島・長崎への原爆投下から 僅か数年を経て「原子力」という

人工のエネルギーが戦争の道具から「平和の道具」に、恣意的に

闇の部分を覆い隠し、切り替えられた時代である。 

「夢のエネルギー」として...

本題に入ろう。1950年の頃の哲学者にハイデッガーという方がいる。

1950年代頃の原子力模様?といえば、広島・長崎に原爆が落とされ、

その威力の大きさから、東西両陣営は対立の中 平和利用なる口実で

核開発が飛躍的に進んだ時代、原爆実験が頻繁に行われ、その放射能

被害が 日本はじめ、世界に頻発した。

一方原爆に対する脅威は 広島発の「ノーモアヒロシマ」を先頭に

世界中に原水爆禁止の運動が盛り上がった頃である。

人々の目は 原発はいけないが、平和利用は大歓迎... ムードに

マインドコントロールされ、夢のエネルギー それこそ お花畑論が

満ち溢れる中で、ハイデッカー氏はこのエネルギーの本質を見抜いて
          (原子力時代における哲学..國分功一郎著 より)

いた。 つまり 一度火を起こしたら後戻りできないエネルギー...

管理し続けなければならない...逆に言えば 基本的に管理できない

エネルギー が原子力の本質だと見抜いていたのだ。

原爆も原発も一緒であることを、1950年代に見抜いていた という。

その後 チェルノブイリ 福島....制御できないことは誰の目にも

明らかになった。 「アンダーコントロール」が 嘘だった事は

今も 帰還できない多くの人がいる 事でも明らかである。

さて今 司法=大阪地裁は「安全だよ」「政府を信じなさい」という。

ハイデッカーという人は哲学者である。 

哲学というのは科学・技術をも哲学し、技術と自然・生命との関係を

考察する。そして科学だけに依拠する事は思惟からの逃走であるという。

今 司法に そういう視座と云うか、壮大な考察力があったなら と思う。

司法に 哲学はあるのだろうか... 

法解釈だけに捉われ...言葉は 必ずしも真実を忠実に再現しない。


話は変わるが 選挙の一票の格差についても、大体平等だよ!って。

いい加減な司法だなあ...

劣化した倫理観・生命観・人間観の司法よ!  司法は何処え!
 
大岡越前守の 番組を見るたびに 彼が今生きていたならなあ...

と 思ったりする。....



     2022.   12.   22.

                2割農民





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最終更新日  2022年12月23日 05時03分03秒
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