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カテゴリ:明響庵月刊誌より
明響庵月刊紙「からだの自然」11月号より抜粋記事を紹介します 先月下旬に刈って干した稲を、今月は脱穀、唐箕掛け…と田んぼ仕事が続きます。
整体という生業の他に、田んぼや畑仕事をしている、というと、たいへんね、という声もちらほら。 本人にしてみれば、自分で決めて好きでやっていることですから、たいへん、という自覚は無い…。ですが、客観的に見れば、物好きととらえられても仕方ありませんね。
しかし、思い返してみれば、土の上、お日さまの下で、自然に触れて作業する、というのは、相当な恩恵をいただいています。お米や野菜、という収穫物はもちろんですが、それだけではありません。
サルから進化してきた人もまた動物、その身はまぎれもなく自然そのもの。 一方、身の周りを見回してみれば、今や何と人工物の多いことか。人工物に囲まれて生きている、と言っても過言ではありません。
一言に人工物、と言っても、もちろん様々。 例えば、木造住宅も、鉄筋コンクリートのビルも、ともに人工物。ともに自然の産物を人が加工して成り立っていますが、加えられるエネルギーの量も質も大きく違う。人工の度合いが異なり、自然からどれだけ離れているかが違っている。
徐々に身の周りには、高度な人工物、即ち、自然からより離れたモノが増え、結果、人は自然から離れつつある、という現代の日本。
自然を謳ったイベントや自然食品等、わざわざ自然を強調したモノや言葉(この月刊紙もそうですが…)が出回ること自体が、その現実を浮き彫りにしています。きっと江戸時代には自然、自然と言ってなかったに違い無い。
型にはめられたようにパソコン作業で歪んだ身体などを看ておりますと、身体の自然が人工物に圧迫されておるね、と思うことがあります。人工的な情報や思考が自然な感情をも圧迫したことによる不調も多い。いわゆる心の病はもちろん、そのことは人と人との触れ合いにも影響を及ぼし、膨れ上がるストレスが病気や犯罪、様々な社会問題を生む。
木造建築では、もともと釘はほとんど使いません。ホゾで木材どうしをつなぐ。それは、より人工的な釘と木材の間から狂いが生じていくから、と聞きます。 自然から離れる、ということは、自然そのものである身体にはどうも具合が悪い。エネルギーの出し入れがそれこそ不自然になって、身体の中が滞っていくように映ります。
もちろん、人工物の恩恵を全て捨てる必要はありません。しかし、身の丈を超えて、身を滅ぼさんばかりに受け取り過ぎていることに気付き、コントロールする必要はあるでしょう。
かのジブリ作品中にある「土を離れては生きられない」という名台詞を噛みしめつつ、自然の中で有り難く身体を動かし、有り難く身体という自然に触れる今日この頃です。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
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Last updated
2018.11.06 14:14:27
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