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テーマ:たわごと(26609)
カテゴリ:たわごと
子供の頃、小学校の窓から1本の煙突が見えていた。 住宅地の中に「にょき」と生えたそれは銭湯の煙突だ。 授業中、そこから流れる灰色の煙をぼけぇ~っと見るのが好きだった。 初夏の青い空にもくもく流れる灰色の煙。 梅雨の雨雲より少し白く見える灰色の煙。 秋の高い空の色ににじむような灰色の煙。 時々不燃物でもくべたような真っ黒な煙。 日により天気により季節により姿を変えるその煙は、授業なんかよりも私の心に残る想い出だった。 成人した年のある日、投票のために懐かしの母校へ行った。 1階の投票会場でさっさと投票を終わらせた私は人目を気にしながら上階へあがった。 上の教室から見えた"あの煙突"をふと見たくなったからだ。 微かな記憶を元に自分の教室を見つけ、施錠された2枚引戸をそのまま「がこっ」と外し教室へ入る。 この辺の手際は"昔取った何とやら"、お陰で気分は小~中学生に戻っていた。 柱の傷を連想させる小さな机を横目に教室から見る約10年ぶりの景色。 果たして"あの煙突"はなかった・・・。 後日、その銭湯が経営不振で数年前に倒産・取り壊されていた事を人から聞いた。 こうして少年時代の想い出の煙がひとつ消えた。 ・ ・ ・ さ て 。 私にはもう一つ、煙にまつわる少年時代の想い出があります。 それはタバコの煙です。 オトコのコならば中学生にもなると多かれ少なかれ興味が出て来ると思います。(オンナのコの方はよー分からんです) 私もご多分に漏れず(?)、この頃からちょびちょびと喫煙をするようになっていきました。 高校生の頃には、休み時間ごとにトイレや校舎裏へ行き「ヤニきれたー」などと言ってスパスパしてました。 当時の私の想い出のほとんどはタバコの煙で燻されて(?)います。 友達と遊んでいる時、 ライブ活動の時、 修学旅行や文化祭でセンセーに見つかった時、 煙で心霊写真を偽造した時、 etc.etc... それはさておき、高校卒業後は特にカッコつけなどというコトもなく普通に喫煙していました。 その頃にはコンパ等で飲酒をする機会が増えて、その席でよく友人と「一生止めるとしたらタバコと酒のどっち?」という話をしました。 ほとんどの友人は「タバコを止める」と答えましたが、私は「酒を止める」と答えていました。 私にとってタバコは空気のように必要不可欠な存在で、それを止める事なんて小指の先ほども考えられませんでした。 歳を経ると考え方も変るもので・・・。 25歳を過ぎた辺りからタバコを止める事を考え始めました。 理由はいくつかあります。 健康の問題や社会的な問題、あるいは値上げによる金銭的な問題etc.etc... 総合的に考えると「いずれは止めなければならない」という結論に達しました。 そして「止めるなら早い方がいい」とも。 しかし頭では分かっていてもなかなか止められないのがタバコです。 こうしてズルズル(スパスパ?)と喫煙を続ける弱い自分がいました。 更に数年経った2003年の7月1日。 私の吸っていたタバコが250円から270円に値上げされました。 こ こ し か な い !! この値上げは天の采配だ。 ここでタバコを止めなければ一生止められないだろう。 その時、ホントにそう思いました。 かくして本日2006年5月2日現在。 も う 吸 っ て ま せ ん ええ、それはもうキッパリと。 煙突の煙と煙草の煙。 少年時代の2つの「想い出の煙」は消えましたが、思い出が消えた訳ではありません。 目を閉じれば"あの頃の光景"が脳裏に浮かびます。 ・・・ゲホゲホ ノ_<。ケムケム オチもなく今日はここまで^^; さて、いかがでしたでしょうか このHPは人気blogランキングへ登録しています いまは???位あたりにいます 検索する時はCtrl+Fを押してウィンドウを出して「shion」で検索してみてください お楽しみ頂けたらぜひクリックして下さいね^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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