カテゴリ:メモ
大学の学部学科再編が進められているそうで、簡単にいうと、文系の学部学科がお取り潰しの危機にある。なにしろオイラのいまの仕事、文理横断的なひとびとが揃っているので、各地から「ウチもターゲットにされとります」という悲鳴が聞こえる。
ところで自分の学生時代を振り返ってみると、確かに文系の学部は理系の学部に比べて、「とにかく大学くらいは出ておかないと」というタイプの学生が多くなりがちだった。今はどうなんでしょう。学部学科を選んだ理由について、「数学が苦手『だから』文系に」と(謙遜としてではなく)説明する学生さんは、昔に比べて減ったのかな? もちろん理系にも「国語は苦手」みたいなひとは大勢いるわけだが、「国語が苦手『だから』理学部へ」という選択は、なかなか耳にしない。このへん科目の性質の差もあるとは思う。数学は勉強しないと点がとれないけど、現国は勉強しなくても何点かは取れるから、決定的な弱点になりづらい、とか。 とまれ、いわゆる理数科目だけがふるいみたいになってたわけだ。 文系学部学科がターゲットにされる理由は、文系の学部学科の教育内容云々より、そうした学生の傾向てがかなり影響してるんじゃないか。そもそも、「数学ができないから文学部へ」って人と「和歌の世界を極めたいから文学部へ」の人を同じ扱いで学ばせようてのが根本的におかしい。 そういう「理系ができないから文系へ」な学生さんは、文系だ理系だって話じゃなくて、要は「いわゆる勉強」をやりたくない、ってことでは。そういう事情なら、「いわゆる勉強」以外の学部学科を用意して、それはそれで職業訓練校みたいにしちゃえばいい気がする。仕事に使える免許資格が取れるような学部学科とかねー。 近接した話題として、国立大学はぜんぶ「設けるべき学部学科」を職訓的な学部学科もあわせて最低限揃え、ネットで全国を結んで授業する仕組みにしてはどうでしょう。そしたら地方大学でもたくさんの学部学科が選べる。設備費や人件費も浮く。浮いたお金で寮を用意して、実習実験の必要なときだけ学生を一箇所に集めたらいい。 さらに、その学生が稼ぐようになってから「もう少し大学で(「いわゆる勉強」系でも「職訓」系でも)学び直そう」ってなるケースにも対応できるようにしたら、またいろんな選択肢が増えて大学も学費で潤うじゃない。 …とか吠えてるけど、たぶん半世紀後には、人口が減って「自然に」そういう感じになってんじゃないかと思う。 小鬼めらの老後は、けっこう楽しそうだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 14, 2015 12:25:39 PM
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