新潟地震から一週間
もう、一週間たってしまいました。被災された方々の一日も早い復興をお祈りいたします。私は阪神大震災を経験しました。一週間。あの時は、やっと火災も収まって、震源に近い場所にいた友人を訪ね始めた時期でした。鉄道は全然動かず、代替バスに長蛇の列。歩いてたどり着いた居酒屋をやっている友人の店。店の中はもちろんめちゃくちゃ。倒壊は免れていたのでほっとしました。何か必要なものは?と聴くと、弁当屋をしばらくやってみようと思うという答え。たくましいです。だって、生きていかなくちゃいけないんです。店はとても再開できる状態じゃないし。で、三升炊きの炊飯器を、というオーダーでした。淀川を越えれば、全然別世界の日常がある梅田界隈。冬のバーゲン真っ盛りで、クラクラきたのを覚えてます。もちろん、みなみの道具屋筋だってきれいな格好の人たちで一杯です。何がこんなに違うのだろう、今の自分達と、ここに買い物に来ている人たちと。昨日まで、私も、そっち側の一員だったのに。じゃ、買って届けるねと友人に約束し、店を後にしようとしたとき、出たんです、水が、水道から。言葉にならない感動でした。水道から水が出る。なんて、当たり前に思ってきたんだろう、今まで。蛇口をひねれば水が出るんです。これはもしかしたら奇跡的なことなんじゃないかと思いました。水。普段全然意識もしていなかった水道。生まれた時からあって当然の物。一度失ってみると、初めて、どれだけ大切だったかと気付かされます。友達もそうです。