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カテゴリ:逍遥日記
雪が降り始めて自転車通勤をやめ、片道15分の道のりを歩き始めました。
朝は気持ちも急くのと、今日の仕事の手順など考えながら歩くのに夢中で、あっという間に会社に着きます。 ところが帰りとなると、外に出ると空はもう真っ暗。 さらに雪がしんしんと降っていたりすると、まずその冷気にブルッとからだがふるえます。 普段はオヨヨ通りを西に進み、狸小路のアーケードに入ります。 いきなり5丁目から入ったりするとアジア人の大群にもみくちゃにされるので、 その日の観光客の様子をうかがいながら頃合いを見計らって6丁目か7丁目あたりから 入ることにしています。 すでに見慣れた光景なのですが、アジアの観光客にすがらないといけない現状に正直がっかりしてしまうのです。 気持ちががっかりなときは、アーケードに入らず、南3条通りを歩くことにしています。 狸小路と並行して西に向かう一方通行の南3条通りは実に魅力的で想い出深い場所。 この道には若いころの思い出があります。 歩きながら記憶をたどったのですが、30年前となるとすでに定かでないことばかり。 ここからは定かではない記憶のお話・・・。 現在焼肉の白頭山という店がある電車通りの8丁目に「アニメイト」というアニメ専門店がありました。(今は南2条西1丁目にあるみたいです) 当時中学生だったわたしは「ルパン三世カリオストロの城」という映画が大好きで、「アニメージュ」という雑誌を購読し、お小遣いをもってこの「アニメイト」にしばし足を運んでいました。 その頃にこの界隈をブラブラしたあとB&Bの洋七さんが経営しているというお好み焼き店「もみじハウス」で広島風お好み焼きを食べた記憶があります。 たしか南3条通りの6丁目の角ではないか?と思うのです。 高校生になった頃には空き店舗になっていたと思いますが、すでに建物自体見当たりません。 この通りがわたしにとって想い出深いのは、好きだったMちゃんに連れて行ってもらったお店があったと記憶しているから。 その思い出のお店は「ベイブルース」。 場所の記憶があやふやで、ネット検索で出てこないか確認したのですが、全然ヒットしませんでした。でも記憶では南3条通りの7丁目あたりではなかったかと思います。 「ベイブルース」は現在も営業を続けているM`Sスペースの「屋台料理CAMCAM」の前身で、札幌の飲食店プロデューサーの草分的存在である斉藤さんが経営するお店でした。 間口のわりに奥に長いお店で、中にビリヤードの台もありました。 小さなカウンター席にMちゃんと並んで座り、齋藤さんとMちゃんがオセロをするのを眺めていた記憶だけは鮮明です。 その日のオセロは斉藤さんの勝ち。 Mちゃんはラッキーストライクのくわえ煙草を灰皿でもみ消して「イヤイヤ負けた」と言いながら何だかうれしそうに笑い、齋藤さんも「イヤイヤ、では御馳になります」とグラスを上げる。 そんな風景がよみがえってきます。 好きだったMちゃんは遠くへ行ってしまって、しばらく会うことは出来ないでしょう。 お別れしたのは10年以上前の11月のことでした。 だから11月にこの通りを歩くとMちゃんのことを思い出します。 南3条通りは通勤経路でありながら、想い出深く、時として物悲しい気持ちになるところなのです。 |逍遙館倶楽部代表| 「逍遙館」のカードはこちら! 100年住宅「逍遙館」のブログを読ん頂きありがとうございます。 入居を考えられているみなさん、こちらをどうぞ! → 逍遙館公式サイト ブログランキングに参加しています。 マークをポチッとお願いいたします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2014年11月16日 23時37分05秒
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