遠方からAさん来所する(2)
前回の続きです。 遠方から来所されたAさんから、さらに詳しい状況を聞きだした。 「その他の支払い、月4万円とはなんですか?」「屋根の上に取り付けた太陽光発電のローンです」 「ウゥーン 、 その話は電話では聞いてなかったなあ... ... 」 「大丈夫です、それは、任意整理しなくても良いです」「そういう話ではないんです。その分も入れると、毎月の支払総額が、 Aさんの収入と同じ位になってしまいますよ」「生活はどうするんですか、お子様もいるんでしょう」「来月から、妻はパートをします。自分も、夜アルバイトをするつもりです」「長くは続かないですよ、体でも壊したら元も子もないですよ」厳しいやりとりだが、Aさんの本当の気持ちを確かめないと、安易に受任はできない。 Aさんは、不安に感じたのか、目に涙を浮かべ,そして、 「助けてくれください! この一週間眠れず、死のうと思ったとも... ... 」「馬鹿なこと考えないでください、死ぬ気になれば、何でもできますよ」 しばらく沈黙の時間が流れた。ひとまず、受任して、各業者の請求を止めることが必要だ。最悪の状況にならないためにも。 「わかりました受任させて頂きます、その代り無理をしないでください」 「やるだけやって、駄目なときは考えてください」 「はい、その時は覚悟を決めます」 ようやくAさんの顔が明るくなってきた。 多重債務を抱え追いつめられていうときは冷静な判断ができない。今までの事例では、頑張って任意整理で乗り切った人も、やるだけやったんだからと、何の抵抗もなく自己破産を受け入れ解決したことも多い。遠回りかもしれないが、 時間が解決するのを待つしかないだろう。 (最近の事例をアレンジして紹介させていただきました ) マイサイト 過払い請求・債務整理 相談所